今月は8冊読めました。
少しだけペースが戻りました。
スペースやっている間に台本として開いているノートPCのポンコツ化が激しいので、タブレットか新しいPCほしいです。
今月読んだ本で特に面白かったもの
『障害があり女性であること』を読んで「性と生殖に関する健康と権利(SRHR)」を初めて知ったこともあり、『母親になって後悔してる』と地続きな気持ちになる。
どうしても出産というのは自分だけの問題でないのに降り掛かってくる。後の人生を大きく変えていくし。子供のことと、母になって後悔したことを区別している人が多いながらも、医学部に合格できるだけの優秀な人がパートナーに屈する形で家庭に入った話はしんどさがある。生殖可能な性別だからといって未来への選択が狭められるのはよろしくないと思うのだけど。
そして、子供を一人産んでしまえば、あとは何人でも変わらないしーという人がいて、殺人の告白みたいだった。やっていることは逆なのに、なんかこう、平山夢明の小説に出てきそうだな、と。
そんな平山夢明は「子育てが苦手なお母さんだっていると思う。そうした人へのケアとか考えたほうが…」なことを『無垢の祈り』のトークイベントで仰っていた。恐怖を書ける人はこうした感覚があるからだろうかと思った瞬間でもあった。
話を戻す。『障害があって女性であること』の恋愛・結婚に関しての章で「私という人間で満足してもらいたい、そういう関係性が欲しい」とあったけど、私もそうだった。なれなかったし、出来なかったし、物凄く踏み躙られた気持ちでいる。
そして、『障害があって女性であること』では子宮摘出の話もあり、その生殖との切り離しも衝撃だった。私は妊娠への恐怖はあるものの、子宮摘出は考えたことがないので、そこに至る、至らしめるのは、この身体で生きやすい社会の仕組みがまったくないのでは…?
映画を見る前に少し読んで、映画を見た後に読み終えました。
映画だと最後の転調した部分のことも本に書かれていて、なるほど〜となったし、映画の方では使われなかったし、サラッと説明されたことも盛り込まれていた。パンフなかったけど、パンフを作ろうとしたら多分この原作本になっちゃう。
アクの強い話や馴染の薄い文化圏の話も多々あり、著者も料理人の触れられたくないところに触れてしまうなどヒヤヒヤするも、料理の話かつ命がけなので、読み物として大変面白い。
食人の噂があるイディ・アミンの料理人の話が印象的だったかなぁ…彼の料理が美味しすぎて、アミンJrが食べ過ぎで腹痛を起こして殺されかけたとか、食人のことを聞かれて、食料は私が管理していたし色々あったけど恩人になんてこと云うんですか!といいたげに、涙してしまったり。
衝撃的なのは某国の独裁者の料理人がその独裁者激推しの夢女子に仕上がっていること。しかも、各章の合間にこの方のエピソードが出てきて、最後の最後にまとまった話がでてくるし、格差がえぐい。
ストリップ関係の書籍を2冊読みました。
昔の踊り子さんたちの労働環境が心配になる話が多々あるし、人としての尊厳を心配してしまう。
お!と思ったのは、『ストリップの帝王』の方に出てきたライブシアター栗橋のスタッフさんの話。
ライブシアター栗橋の敷地内のコンテナ、あそこに住まわれていたそうなのだけど…人が住んでいたんだ…。
次回予告
下期ベストと年間ベストを出します。
年末のいつにしようかな。