衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

衛生ゴアグラインド8月号

今月は18冊読めました。

ペースが戻ってきた…!やったね!

 

 

今月読んだ本で面白かったもの

エシカルが辛くなってきたので、もっと生活感があるほう…と思ったら、ゴミの話にたどり着きました。

ひょんなことからゴミ清掃員になったものの、お笑いでがなり立てる芸風だった頃よりも今の2児のお父さんでありゴミ清掃員としての言葉の方がすっと入ってくる優しさがあります。

へんてこな住人の話などは特に平山夢明中島らもを毒抜きして薄めて薄めて薄めて食べられるようにした感じがします。何を言っているかわかる人は平山夢明中島らもが好きない人かと思います。

 

 

平山夢明版川崎味『羊たちの沈黙

これ、再販しようと思ったら、平山夢明の手直ししたい病が発動するから再販しにくいんじゃなかろうか。

 

 

アメリカの国土の広さを逆手に取った忍耐と根性を殺人にぶっこんだシリアルキラー

サイコパス全員がシリアルキラーというわけではないが、シリアルキラーは一人残らずサイコパス」と本文に出てくるけど、それ!となる。

 

 

鹿島茂が宗教画は残酷なものが多いのはそれがバカウケしたからと仰っていたけど、たぶんその系譜。

この世の苦しみを身に受けて苦しむことで世界が救われる仕様で限りなく生きているのが奇跡のドロドロした肉体の聖女の話で、もとはグロい本として紹介されていたけど…宗教的な思想のものに簡単にグロというのはどうかなぁ…と読んでいて疑問に思うなどした。

 

 

チェコ雑貨屋の店主の本。チェコに行ったからといって、日本で見かける素敵なチェコ雑貨が見つかるわけじゃないよ、といいつつ、チェコ国内でチェコスロバキア時代の文具にインスピレーションを受けたプロダクトを作る会社の紹介が楽しかった。

 

 

楽しい珍道中。

そんな時代もあったけど、現在戦争中であることを思いだすと平和だった一瞬のようにも思える。

 

 

今、私の中で熱い話題のストリップ…を題材にした小説。

キンキーブーツみたいな、はみ出し者がいい感じなっていく家族になっていくような小説なので、愛されるだろうな~と思う。

ストリップに通っている人がふふっとなる話も多くて、作者のストリップ愛を感じる。

何か癖のある、珍しい何かを話のモチーフやキーワードにするってね、安易に手を出してこんなもんでよかんべみたいな作り方をされることがあるけど、それがない方がいい。

 

次回予告

 

来月は見た目の話で一つ終わるものがあるので、その前に読み終えておきたさ。