上半期ベストを出しました。
2022年上半期ベスト10冊
どこを切っても平山夢明。
平山夢明自体がキタナシュラン系の食堂って感じなので、評価は「お店が不衛生で食べる気なくしました!評価1もつけたくありません」か「お店の雰囲気は人を選ぶし、料理も癖はありますが、どれを食べてもおいしい。特に××料理は現地の味を再現しつつも食べやすくしているので細やかな気遣いを感じます。 評価5」の極端になりますが、この本もそう。
元祖・親が問題がある有名人の人。
妹だけが大切にしたかったという雰囲気で、人は死ぬかいなくなるか病院に入ったりする不穏。
拉致監禁物。猫は無事です。
チェコの収容所で隠れて出された投稿型の雑誌。ちょっと「かこさとし」を思い出す。
読んでいた時にウクライナ進行もあって、印象に残った本。
雑誌をつくっていた子供たちと同じ年代の現代の子供向けにわかりやすく書かれた前提部分もわかりやすい。
「自分たちの運命は国家の政治体制によって決められてしまうから、帰路に立たされたとき、自分たちはしっかりと判断し、行動しなければならない」…この言葉、大切だと思う。
実はどちらもファストファッションの問題が出てくる本。
服の値段って何でしょうね。趣味の和裁をしていても服を作るって労力なのに、最低自給で買える服がある。
労働搾取によるコスト削減の値段があるっていうものは買いたくないけど、そうしたものを買わざるを得ないほどにこの国は貧しくなってきたのを思う。
ただ、エシカルの考え方だと、できることから倫理的な行動をしよう、と呼び掛けてくれるし、できることは意外とあったりする。
服を通して人生を取り戻す話。
スタンド使いは惹かれあう的な恋愛に限らない素敵な関係性の構築でもある。
服装は一人で服を着るだけでは成り立たず、人がいて初めて成り立つもの…と教わったことがあったけど、服と人と服と人で成り立つんです。
「一緒に死なせて頂きたい、後に残った者が、不幸だから」
常に何かに申し訳なさそうにしていると思えば、支払いが出来たことに感謝する…他所様の不思議な信仰と律儀な生活が餓
死に向かう過程と思うと辛い。
結婚しない人たちは何か欠点があってしないのではないという証拠は、世の中の多くの結婚している(そして無礼な)人たちが自ら示してくれている…私は人生に折り合いが付けられていないけど、結婚ではない楽しい暮らしもあるんだよ、という気持ちになれる本。
自立して、好きなものに囲まれるのも選択の一つなんだよ。
女子で生きにくい側なので、「わかる…」という部分も多々あり、読書の楽しみの一つである明文化された自分の感情に出会うことができた本。
ベスト10冊中の1番はこの本。
まとめ
今回は戦争、人間関係、服飾、女子、犯罪、そしてエシカルというラインアップになりました。人形部門はなし。
ボディポジティブの本がないのは、自分の中で折り合いがついていない問題だからでしょうね。
さて、2022年上半期で読めた本は51冊でした。
10冊中2,3冊面白い本があればあたり!と思っているので、必然的に読んだ本が多ければ多いほどベストを出すのが楽しいことになりますが…今回はかなり少ないので10冊選ぶのが難しかったです。
しかし、10冊出すとその時の自分がわかるといいますか…所詮個人の感想なので、好きなもの、ハマっていたもの、時事問題などが絡んで振り返るとちょっと楽しい気持ちにはなります。
ただでさえ本が読めなくなっているのに、運動したり、着物を縫ったり、自転車を乗り回していると、どうしても本を読む数は少なくなってしまいます。
とはいえ、本を読む楽しみは、人生にうんざりしている人に向けられたものですから、本があまり読めなくなった私は自分の人生を愛し始めて…いるんですかね?
補足
話の中で触れた本
ジェーン・スー『これでもいいのだ』(浅草ロック座の話をしたときに)
阿佐ヶ谷姉妹『阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし』(女ふたり、暮らしていますの話の時に)
次回予告かもしれない
今読んでいる本
割と期待して楽しみにしています。