衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

遅れてきた音声ゴアグラインド2月号

2月は7冊読めました。

好きな作家の本を読んだので、少しリハビリみたいな月でした。

 

今月読んだ本

「もう、うんざりだ!」自暴自棄の精神病理 (角川SSC新書)

もう好きだから読む作家。まだまだ自分はだめじゃないかもしれないという気持ちになる。

春日武彦の臨床、読書はこの本も健在だけど、この本だけは小説がどの本に収録されているか描かれるようになっていて本探しが捗る予感しかしない。

 

春駒日記 吉原花魁の日々 (朝日文庫)

本当は吉原日記を先に読んだほうが良かったみたいだった。昔からあったクソ客のいる生活という気がする。

柳原白蓮の元へ行く描写があるのだけど、ここだけ『侍女の物語』と白蓮様激推し!なヲタクみたいです。たまたま信仰に近い熱狂的な愛情を表現するのに推し活という概念として通じるようになってしまったので、そう見えるだけですが、存在するだけで人を駆り立てられる人は推される人なのではないでしょうか。

 

哀れなるものたち (ハヤカワepi文庫)

映画を観たので、本も読みました。

大体は原作の方が面白いことが多いのですが、今回ばかりは映画の方が私は好きかな。

映画の魅力的なあれこれが小説では否定されているのが、ちょっと私には違ってしまった。

 

今月の特集

『ボーはおそれている』を観た話。

おんもは怖いし、身内も怖い。そして、こんなことやだな、起こったらやだな、あんな恐怖こんな恐怖いっぱいあるけど、みんなみんな具現化する、お母さん、もう僕を妊娠しないで下さい!の3時間でした。

私は先に聞いた感想だと友達が云っていた『ドグラ・マグラ』が、一番しっくりきたかな。

映画の題材になった文化に馴染みがない人たちが頑張って言語化を試みて、結果、それぞれ自分の言葉で感想を語っているのは映画体験として非常に良いものだと思っています。

3時間は長いし、なんも幸せなことなんてない映画だけど。

 

今読んでいる本

読み終えられるかしら。