衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

スト活きもの日記 2024年1月

推しがストリップを辞めましたが、ゆるっと通い続けるだろうということで、第2部的な日記です。

 

1月頭渋谷

年始は浅葱アゲハさんがいる道劇だよね!とばかりに道劇へ。

辰年にちなんで出していた「銀の龍」でのアゲハさんが美しすぎて落涙。昔の儚げなアゲハさんを彷彿とさせるお姿もありつつ、龍に見出され愛された娘さん…を感じさせつつも、除脂肪ばっちり!なしなやかで筋肉質な奇跡の体型は生きている彫刻!

ゴジラ」は御本人がゴジラvsモスラじゃなくてカップリング!と仰っていましたが、モスラゴジラ様好き好き♡が表現されているように感じましたし、あのテーマでポーズを切るアゲハさんは格好良かったです。好きなものと好きなのでなんだか凄いものが提供されたのを観させて頂き、大満足でした。

大和で見逃した「it」も無事観られて満足ホクホク。

ストリップ劇場に通うようになって、道劇のお正月興行も3回目。道劇メンバー。に、浅葱アゲハが定番なのかな?

金魚さんのポールダンスが上達して優雅さが出ていたり、天咲さんがお客さん参加型の演目をしたり、ロック座からのゲストの熊野あゆさんがドイツの変態的なメタルバンドの曲をつかっていたり、発見と楽しみがあって飽きなかったです。

 

あとこの時期の楽しみはバースペースでのお雑煮!スタッフの陽子さんによるお雑煮で、東北よりの関東とのことで、お雑煮の話が少し出来て嬉しかったです。ご挨拶もできたし、幸先がよいといいなぁ。

 

1月中渋谷

友達の推し、夢乃うさぎさん目当てで。

9月結ぶり!観られた演目は小道具片手に楽しそうなご様子の演目で、1回目は乗馬鞭を片手に、2回目はピストルを片手にされていました。

うさぎさんは、可愛らしいお顔立ちで、気だるげだったり、強めの選曲で攻めてくれるのがカッコいいのですが、今回もそれを発揮されていました。かわいい女子がボディを見せつけてくれるのは、ストリップにきました!イエーイ!って満足感がありますね。

この日は親知らずを抜歯して体力があったので行ってきました。うさぎさんの1回目に間に合えばいいなぁ…と思って向かったら、ちゃんと間に合った!2回見られたら嬉しいなぁ…と思ってちゃんと達成できましたが、抜歯で失った体力はなかなかのもの…他の演目も観たかったなぁ。

サービスデーの日だったので、治安が心配でしたが、人は多いけど平和でまったりした日でした。女性のお客さんもちらほらいて、それぞれに好きな踊り子さんがいらっしゃる様子に一安心。

 

1月結池袋

都内の劇場で一番行くことが多いのはおそらく池袋。劇場引退した推しがよく乗っていたし、アクセスがいいのと、出入り自由で周辺の勝手知ったる…もあってなんだかんだでよく来ている。

今回は葵マコさんと漆葉さら様目当てできました。さら様、なんだか様付けした方がいい気がして、ずっとさら様呼びです。

サイトが更新されない…Instagramのこれは香盤順なの?と思いながらも「この辺で行けばみたい人は観られるはず…」とアタリを付けていったら、だいたいあっていました。

劇場は観たところから好きなタイミングで終われるのがいいですね。

それはさておき、葵マコさんは「ライトちゃん」という超絶イノセントな演目をされていました。夢いっぱいでわんぱくそうな少女を演じたかと思えば、脱ぎのパートでは除脂肪が進みつつも女子としての体型は失わない美ボディでエアリアルをキメていて、大変格好良かったです。

葵マコさんは同い年なのですが、優しそうな雰囲気と上品なお口元で、身近な可愛い女子や聖なる女神様、そして女児まで色んなものにメタモルフォーゼしていく姿には勇気づけられます。

「リリマコ」でのショーガールっぷりもとても可愛かったですし、ポラタイムでもお茶目な姿を見せられていて、場の雰囲気をまろやかにしていました。香盤にいて欲しい踊り子さんです。

漆葉さら様はゴスな魂を感じずにはいられない、というよりもバンギャに優しい選曲の演目で格好良くキメられていました。1回目のポラの時に「2回目はふざけた演目するので、よろしくお願いします♡」と仰っていたので、ワクワクテカテカしていたら、えっちでコミカルな女子校生演目!…でもサラ様なので、海外の日本大好き映画監督による僕が考えた最強の女子校生感が漂っていてとても楽しかったです。

この時の池袋の香盤はバランスがよくて、ベテランから比較的若手、そしてキャラ被りなしでした。小柄で可愛らしいひなた鈴さんが色っぽくカッコいい演目を出しているのを見られたのも嬉しかったなぁ。

今回は2回目までみておしまい。さら様が一番後輩なので合ポラを呼びかける係になっていたのも愛しかったです。

 

かにまろちゃんといくストリップごはん

1月頭渋谷

道玄坂のおむすび屋さんで。

おむすびが大きかったので、こむすび3つセットでも良かったかな?

渋谷だと好きなカレー屋さんが多いので、カレー屋さんに行きたくなるのですが、カレーじゃない気分の日もある時はおむすびがよさそう!となりました。

 

1月中 渋谷

親知らずを抜いた直後で口が開かないため、台湾料理屋さんで鹹豆漿(シェントウジャン)と豆花(トウファ)。豆花は元々好きだし、豆乳は好きなので、好きなものが食べられるのは嬉しい。

 

1月結 池袋

お茶。ケーキはそろそろ食べられなくなってきたのを感じました。

夕飯。アジフライ、好きなので。

池袋は開拓したいお店がいくつもあるのですが、割とガッツリ系のお店も多いのでタイミングを見極めたさ。

 

きもの

1月頭 渋谷

アゲハさんのitの赤い風船をイメージ。あと、ドクロはオキシジェン・デストロイヤーをイメージして。

着物の生地が正絹なので、エアリアルティシュー→エアリアルシルクという連想でした。

 

1月中 渋谷

たまに着ているマルチドットの着物で投光をイメージ。帯留鳥獣戯画にしました。うさぎがいるので!

 

1月結 池袋

目当ての踊り子さんがSMの人なので、連想して澁澤龍彦オマージュ着物で。

ドクロの刺青があるさら様がドクロに気がついてくださったのが嬉しかった。

 

番外。講義「今人気の「ストリップ」、女子がハマるワケ」を聞いてきた

千葉県市原市にある帝京平成大学の千葉キャンパスで行われていた著名人と市原市民の交流イベントの1コマになんとストリップを扱った講義が!しかもゲストは直木賞作家の桜木紫乃さん!ストリップを題材にした話も書いているクイーンオブスト女といっても差し支えないけど、劇場通い歴が長い方なので、スト女といったら気を悪くされるかしら?

これは市原市と遠いとか云っている場合じゃねぇ!関東だ、日帰り余裕…とばかりに、電車に揺られて行ってきました。

ちはら台駅、バスの時間に間に合わなかったら絶望しそうな感じでしたが、シャトルバスが出ていました。

肝心の講義は、桜木紫乃さんが実質司会でストリップについての説明を交えつつ…といったもの。

他のメンバーは

原島博さん…コミュニケーション工学、顔学の先生。若い頃に都内の劇場にいくのは恥ずかしいので京都のDX東寺まで行った、昔のストリップを観たことがある御方。

船曳 建夫さん…文化人類学者。ストリップは教えていた女子大の生徒さんを連れてロック座に行った方。バレエとストリップも通じるのでは?という視点で答えてくれる御方。

宮野 素子さん…臨床心理士。ストリップは年始のザ・ノンフィクションで観たことがあり、実際のストリップは未経験。桜木紫乃さんのお話から心理の話で分析を試みてくださる御方。

 

今のストリップを観たことがある人が2名、ストリップは観たことがある人が1名、実際に観たことがない人が1名でした。

お客さんの方は…桜木さんが最初に簡易アンケートとして、挙手をさせていましたが、前の席だったので、わからないけど、観たことがない人も多かった気がします。興味はあるけど、まだ観たことがない…ってことなのかしら。

話は主に踊りと裸について。男性陣も踊りは泣けるし、ダンスもプロと丁寧に語ってくれました。

宮野さんもザ・ノンフィクションでのポーズ切を思い出しながら潔いと語っており、印象に残るし、ダンスもあってこそだなぁ…と。

裸になるまでの芸、と原島さんがまとめる場面から、桜木さんが踊り子さんの給与面のお話を解説し、踊り子さんのメンタルの話も補足していました。メンタルが危ういけれども、同時に魅力がある事については宮野さんが分析もしておられました。

わかりやすさ、伝わりやすさの面でバレエやフィギュアスケートも引き合いに出しつつ話は進み、やはり露出の話に。こんなにも踊りの面ですごいのに、最後の約束(最後ではないこともあるけど)の部分が疑問…という一堂に対して、桜木さんが「裸をみているのではない、裸になれる女を観に行っている」と仰ってくれました。

これにより、女子がストリップにはまって、おっかけまでしてしまうのは、裸ではなく、踊り子さん個人を好きになるから…という事が伝わったようでした。

原島さんの女装で新聞の一面に載った話を経て、船曳さんがバレエの話に繋げて「踊ること自体が裸を目指している」とまとめて、桜木さんが「(裸は)生命力ですよね」と仰る場面も。

ストリップはあの場所で行われるからこそ良いもの、あやしさという魅力があるもの、TVでは味わえないものというまとめになり、ストリップが生き残るのにはお稽古ごとにしたり、女子でもっと盛り上げるのがいいのではないかというお話が出ました。

バーレスクでは既にある試みだし、お稽古は下手だけど、お金を取るものじゃないから…と主に桜木さんの熱いストリップ愛を感じずにはいられないけれども、和やかな講義でした。

来て良かったなぁ。他の人達の感想が気になりますが、Xだとまだ感想をみかけなかった。最近はどこでこういう楽しかったって気持ちを呟くの?ねぇ!

 

聞いてきた私の話

お稽古にしたらどうなのか?という話と、ストリップの話はわかったけど女子がハマるワケを当事者が話したらいいかな?と思い、どちらも話せる私は挙手して、まいまい京都さんのツアーで東洋ショー劇場の盆に乗った話を手短にしました。

あと、性器の話については、行き付けの店主から聞いた「ストリップで観るあそこは日本野鳥の会」という表現をそのままお伝えしました。

大学のキャンパスなので、おまたのことはみんな「性器」で統一していて、講義自体が野鳥の会的なエッチなことではない、観察だ!感もあったような。

さて、女子がストリップにハマるワケに関しては、個別であるものの、それぞれの踊り子さんが好き…というのが大きい気がします。

前にも書いていますが、私は元交際相手の男にストリップ通いをされて、別れた後に一度は観てみるかーとなって観に行ったのがきっかけですが、通い続けたのは推しというべき踊り子さんに出会って「この方をまた観たい」と思ったからでした。

講義の中で「ストリップにハマる女子は踊り子さんに対して自分をみているのでしょうか?自分の分身?」という発言をした先生がいました。

私は推し含む好きな踊り子さんたちと趣味が合う喜びがあったし、同じようなものが好きだったり、好みやこんなコが身近にいたら嬉しいなぁ…などポジティブな気持ちになるお顔立ち、そして個々がいかにして身体をステージに映えさせるかを研究しているステージを強く美しいものとして心惹かれていたので、なりたかったけど、ならずにここまできた何か…とも考えられなくはないです。完全に当たらずも遠からずという気持ちになります。

とはいえ、好きな踊り子さんたちも私もそれぞれの人生があり、好きになった踊り子さんたちには今後も元気でいて欲しい…と思っています。

ストリップが友達たちはどうでしょう。私からみていると「好みのタイプ」だったり、「自分にとっての女神様」だったり、「クソみたいな現実を生きていく糧」だったり、それぞれ踊り子さんに愛を注ぎ、多かれ少なかれ「元気でいて欲しい」と思っている様子です。

桜木さんも「踊り子さんに願うのは怪我をしないこと」と仰っていましたが、元気でいて欲しいと願う存在になっているのです。

踊り子さんの個を愛す以外だと好きな要素に「音楽が色々聞けて楽しい」と私に話してくれた方もいました。確かにストリップはだいたい4曲前後を組み合わせているので、好きな曲が使われたり、好きになれる曲との出会いもあります。

人気の踊り子さんたちがよく仰るのはステージでは一人だけど色んな人の手がかかってステージに立てているということ。講義で「銭湯の裸は日記、ストリップは小説」と桜木さんが仰っていましたが、裸をみるだけじゃないという点では同意です。

浅草ロック座の待機列に並んでいる時に、人からなんの行列か聞かれて私は正直に「浅草ロック座」と答えたために「お風呂屋さんに行けば良いじゃない」とド失礼なことを知らねぇバァさんに云われたことがありました。

…銭湯という生活かつプライベートに投光や音楽はないし、踊り子さんのは魅せる身体なので、そもそも別物なんですよねぇ。裸だけど、ショーアップされた身体でもあるかなーと。

講義中に(ストリップの世界は)TVに連れて行ってはいけない、という発言は決して裸だからではなく、あの空間だからこそ成り立つものという要素も大きいので、やっぱり現場に行ってこそだし、好きな踊り子さんにはポラ買って好きと云いたいし、チップもお渡しできたらしたい…って、めちゃくちゃ長くなりましたね。すみません。

推しがストリップ引退しても、ストリップ劇場にいくのは、ストリップ自体がやはり魅力的でもあるので、今年はふらっと無理なく時々観に行きます。