衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

音声ゴアグラインド2月号

今月は15冊読めたので、復活してきた感あります。

このまま本が読める私に帰りたい。

 

 

今月読んだ本で面白かった本 

 

 

副タイトルの女子校制服の近代史の通り、戦前の女学生の制服について。図版も多め。各都道府県別の制服についてもあり、ど根性のいい仕事。地方出身者としては嬉しくなっちゃうね。

私の出身県もちらっとでて来るけど、母校の話は出てこなかった。巻末の一覧を観たら、母校に該当しそうなところはなんと史料が確認できないとのこと。私の時代は(そして多分今も)クソダサ制服だけど、戦前はセーラー服だったんだよね、母校。

私の話はさておき、セーラー服は憧れの服かつ女学生の象徴になった服とのこと。そして、女学生はバス車掌や女工と間違われるのは厭だと感じる存在だったそうです。使い古しのふんわりした話はなかったので、本当に良い研究、良い調査を読んだなぁ。

 

団地住まいの貧困家庭の中学生少女と日本の大正時代のアナキスト金子文子の少女期がリンクする小説。

中学生の少女が、読書経験から得た語彙力でクソッタレな日常を少しずつ変えていく話なので、パーソナルな何かを求めて読書をする私にはグッとくる小説。

主人公周りの生徒、大人たちの事情も描かれているので、みんな主人公を良い方向に持っていきたいけれども、どうしていいかわかんない、でもわからないなりにも行動に出てくれる優しさもある。

何分、主人公の母親が男なしでは生きられないタイプの人だったり、仲が良い大人もシングルマザーなので、主人公は恋愛で救われようと思っておらず、恋愛要素も希薄。

 

こちらは実話。この本をさきに読んでいたので、『両手にトカレフ』が作者の実体験がかなりベースになっているのを感じる。

 

貧困がテーマに取り上げられやすい小説家では平山夢明がいるけど、設定自体は平山夢明の小説と似ている。

素材としては一緒なので、両手にトカレフは少女と読書とラップで救いを持たせて食べられるようにしたけど、平山夢明の小説だと貧困に不幸とキチガイのスパイスをぶっ込んでキタナシュランな店で出している感じ。

 

食べ物エッセイ。

二人で美味しいものを食べた記憶が交互に語られる。

ストリップ劇場でデパ地下のお菓子を食べる話があるのだけど、今の劇場は食べ物禁止なので、羨ましくなってしまった。

スト客→踊り子エッセイ。

登場する踊り子さんたちは1名を除いてイニシャル表記(でも、誰だかわかっちゃうよ!)。

好感度があがる話がぽつぽつあって嬉しい。

踊り子さんにクソみたいなアドバイス(通称・くそバイス)をしたがるお客さんは少なくないとあった。幸いにして私は劇場ではそうした場面を目撃したことはないけど、SNSでポラ代も払っていないのに長々と…なのは何度も観ているので、踊り子さんの苦労が忍ばれる。

 

今回の特集

関西にいって、ストリップ劇場に行ってきた話をしました。

くわしくは着物とストリップの話の別記事を後日公開予定です。

 

次回予告

 

20年積んでいたのを今読んでいます。

主人公、小学校に入りました。

前はそこまでたどり着けませんでした。

 

 

3月に入ってから展示に行くので、たぶんその時には。

 

人形と着物とストリップと話題が増えてきた気がするので、少しずつ何か書きたいと思いますし、何よりストリップの話題は自分に寄せつつも誰かに刺さってくれたら…という気持ちで語っている人も多い気がしますし、私もそう。

ストリップの話はまた後日。