4日連続公開企画の第1弾です。よろしくね!
この付録だった劇薬本&トラウマンガリストをすべて読むという試みをしたところ、無事読破となったので、短めのレビューなどをば。
今回はカテゴリーlevel1の短いレビューです。
町田康の独特の言語感覚で送る罪に怯えるコミュ障のらりくらり人生のつじつま合わせは河内十人斬り!
結構分厚いけど、町田康の言語感覚がハマれば、いける…!
喧嘩同好会を作って、大量の石鹸があれば世界が吹っ飛ばせる!って云っている小説。映画の方を先に見ているので、映画と細かい所が違うんだなぁ…となるなど。
小説は小説で楽しめたけど、映画はうまくまとまっているし、画面の良さを優先したなと思うなどしました。
ドラッグが解禁された世界のヤク中と彼が見るその世界。
ドラッグ描写…ドラッグしている様子も、ドラッグで観る幻影も圧倒的な画力で説得力がある感じなのだけど、絵が上手い根本敬ってすごく残念な言葉が今思いついてがっかり!
リストの本の中では唯一の未完らしいので、続きは…という気持ちになっている。
倫理観0の殺人鬼と爆弾マニアの逃避行、そこに向かうはヒグマに似た怪獣…って文字にするとすごくそそる気がするのに、好みのツボを微妙に外してくる感じかつ絵が苦手でつらかった。
正義感溢れる女子の結末と爆弾マニアの最後が良かったかな…でも、メインキャラのモンが酷い目に遭わずに生き延びたのがなんかなぁ…そこなんだよ、ツボが違うって云うのは、うん。
ホロコーストもので子供によるこの世の地獄めぐり。
これは別で感想を書いています。映画版は神も仏もない千と千尋の神隠し。
信じられないようなものを少年は見てきた『ペインティッド・バード』 - 衛生ゴアグラインド
ころされ方図鑑。図版が白黒で荒くても図版があるという事は、さすがにきつい。
自分の奥さんに色々投与して意図的に子供たちを奇形にするサーカス団とその一家の中のアルビノの侏儒が語る現在。
この本、ティム・バートンが版権を持っているんですけど、『ビッグ・フィッシュ』でネタを使っちゃった感があるし、映像化…されるんですかね…。
家内制暗黒グレイテストショーマンって感じの話しなので、なんとかならないかしら…でも、グレイテストショーマンでは結合双生児は目立たなかったのよねぇ…。
筒井康隆「死に方」
『スゴ本』の中では角川から出ている『鍵』に収録されているとのことでしたが、こっちにも収録されているので、こっちで。
特に理由はなく、皆さんグチャァアとゴアゴアにお亡くなりなる。オチもなんとなく想像は付くけど、やっぱりかぁ!と主人公と同じような気持ちになる。
余談ですが、リストの中で一番最後に読んだのがこのタイトルなので、トリにふさわしかったと云えば、そう。
筒井康隆「死に方」の拡張版で、あっちは鬼が来るけど、こっちは地獄が現世と繋がってしまう話。
残酷なことをやりたいのはわかるけど、そればかりに喜ぶ年頃でもないんですよねぇ…という気持ちになってしまい、とりあえず読みましたけど…うーん…。
そんな感じのlevel1編でした。合う合わないはあれども趣味が合いそうな人のリストに合わせて本を読むのはなかなか楽しい。