下半期ベストです。
下半期112冊中、面白かった本はこちらです。
読んだ後にずっとじわじわきて「嗚呼、好きだなぁ…」となった本。
マイベストオブ春日武彦でもある。
テトリスに現実にこんなにドラマティックな瞬間と、ダメすぎる国の様子を知ることができる面白さがあったなんて!
鉄のカーテンの向こうから『テトリス・エフェクト』 - 衛生ゴアグラインド
幻想文学と人形の最高に素敵な関係。
我が家にこの『小鳥たち』の特装版特典の人形がいることも今年の良かったことの1つです。
とてもカッコいい働く女子の話。
太宰治に靡かなかった&「私なら太宰を死なせない」なんてカッコよすぎじゃないですか?これ、序の口ですけど。
酔っ払いロシア人がアメリカの料理をディスったり、故郷の料理を懐かしむ様子を面白おかしく書いた本。各章のタイトルがややコルピクラーニ(別にロシアのバンドではない)
手に職は身を助けるんだなぁ…という気持ちになるし、割と人に恵まれた感じでもある。
運と技術と『アウシュヴィッツの歯科医』 - 衛生ゴアグラインド
上司がだめで優秀な部下が酷い目に遭う、最悪死ぬのは悪しき伝統。
反抗して生きて帰って『不死身の特攻兵』 - 衛生ゴアグラインド
残酷なのが好きです!でも話がちゃんとしていないと厭です!というわがままを勢いと血と内臓で叶えてくれるリョナBL。
いたのかよ…ワタシみたいな変態が『絢爛たる屍』 - 衛生ゴアグラインド
今年読んだ本で一番笑ったけど、こんなこと子供はさせられないといけないのか…とどんよりもする。
不道徳、ゆえに真面『不道徳お母さん講座』 - 衛生ゴアグラインド
ジェンダーギャップが今以上に最悪な頃の話。
大正ロマンが好きでも、大正時代に生まれなかったことを後悔しなくていいんですよ。
生まれて不遇『裁かれる大正の女たち』 - 衛生ゴアグラインド
以上、2019年下半期のベストでした。小説は『小鳥たち』『絢爛たる屍』のみなのがとても私らしいと思います。
そして、2019年のベスト10冊です。
ダン・アッカーマン『テトリス・エフェクト』
山尾悠子+中川多理『小鳥たち』
イェジー・コシンスキ『ペインティッド・バード』
湯澤規子『胃袋の近代』
堀越英美『不道徳お母さん講座』
ピョートル・ワイリ、アレクサンドル・ゲニス『亡命ロシア料理』
ポピー・Z. ブライト『絢爛たる屍』
勝目梓『死支度』
サーバン『人形つくり』
今年は時間を作ったので、本を295冊読むことができました。
またたくさん本を読んで楽しい本に出会いたいです。