衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

劇薬本リストを読破する~Level2編~

4日連続公開企画の第2弾です。もともと読んでいた本が多かったレベル2カテゴリー。


みんな大好きジャック・ケッチャム
メリケン版コンクリ殺人(コンクリートに詰めたりはしません)。知っていたのに何にもできなかった…というのがリアルな気がする。
映画にもなっていますが、監督がすごくマトモで変なフェティシズムもない人なのがとても良くわかる作品に仕上がっています。
でも大体小説通りです。

児童性愛者―ペドファイル

児童性愛者―ペドファイル

世の中には子供と性的に仲良くできると信じている人たちがいる…!というそれだけでも気が滅入るノンフィクション。
家族ぐるみ児ポ案件が町田ひらくの漫画みたいだな…と思いました。町田ひらく作品を全部読んだ訳ではないので、あるかもしれない。

ブラッドハーレーの馬車

ブラッドハーレーの馬車

発売当初に読んでいます。
初見でなんて酷いことを!と思ったけど、当時世話になっていた人が「胸がギュッとなりますよね♡」と仰っていた思い出。
お友達に酷いことをしてしまったの…とかお父さんを思い出すの…とか酷い中でこそ少女趣味が際立つんですよねぇ。その後、好きな作家さんが「フィクションの世界では美少女は酷い目に遭って欲しい」と仰っており、みんなみんな同志なんだみたいな気持ちになりました。

四丁目の夕日 (扶桑社コミックス)

四丁目の夕日 (扶桑社コミックス)

良かった昔なんてないんだぜ!
level2の中で唯一(!)の初読みだけど、ブラックユーモア、過ぎれば嫌悪という気持ちになるも「これ、青林堂から出ているし、山野一だしなぁ…」という気持ち。
友人が「これ、劇薬本なの?私、ギャグとして読んだんだけど…」と云われて、やっぱり私の友達だ!となりました。


息子のために奇形人間のお屋敷を作ったり、人の体を人体移植の培養地にしたり、ホドロフスキーっぽいなぁ…と思ったらホドロフスキーと演劇仲間だった。南米って云うのは奇形に対する描写がこんな感じなのがデフォルトなのかな。異国の小説を読むというのは、自分のいる日本と違うものに触れる楽しさもあるのですが、こればっかりは南米への偏った何かが産まれた気がする。


お城の中で残酷ハレンチパーティ!よくもまぁこんな拷問や殺人を次から次へと思い付くもんだなぁ…と思ったけれども、私が大好きな少女いじめ作品「仔羊の血」の作者でもあるので、「さすがサドを生んだ国!フランスのダリオ・アルジェントみたいなひとなんですね!」という認識を強める結果になっている。どの国でも残酷など変態はいるのだろうけど、タイトルが城の中のイギリス人なので、おい、こら、フランス人…!とならなくもない。

『バージェスの乙女たち』三和出版
上の口は厭がっても、下の口は正直だぜ…の上と下が入れ替わっている漫画。エロ漫画ならエロさえあれば表現が自由な気がしてくる。
既存の小説では『オルガスマシン』が一番近いのですが、オルガスマシンには上と下の入れ替えはなかった。
上下の口入れ替えでは割と最近似たような設定の映画『あなたの肌に触れさせて』ができたそうですがこちらは未見。
上下の口の入れ替えにばかりに触れてしまったけど、女子を動物に身体改造してしまう話や女子をある機械に変えてしまう話、人魚の話など本編(?)以外も衝撃を与えてくれる。


level2で読んでいなかった本が『四丁目の夕日』のみなので、もともと劇薬本リストに適性があったんじゃないかと思えてきます。
いやぁ、いいリストがあったもんですねぇ。
明日はいよいよlevel3です!

わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる

わたしが知らないスゴ本は、 きっとあなたが読んでいる

  • 作者:Dain
  • 発売日: 2020/04/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
元々のリストはこちら。