人形モチーフの小説に手を出すなど。
読了。
人形と青いリボンが出てくる短編集。モチーフが好きなものにつき地雷を踏み抜かれる覚悟だったけど、読んだら絶妙な話の方が多かった。
掘り出し物感。
ポットが語る少女の話「ワンフォーミー・ワンフォーユー」、読書好きの少女と少年の話「モンデンキント」が良かった。
全ての話において、人形が重要な役割を果たすかというとそうでもないのだけど、本としての統一感が出ている。
人形がかなり出張ってくるのはオートマトンが出てくる「リューズ」「ロゼッタ」という2作品。どちらも幻想寄りのリチャード・コールダーという印象。
小説で人形を使うときは距離感があった方が私は好き。特にその人形が球体関節人形だと作者の思い入れがあり過ぎると、ものすごい臭みが出るし、説明が多かったり長すぎたりして、げんなりすることの方が多いので、人形モチーフは地雷として扱っています。