衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

少女の頃は過ぎましたが『文學少女の友』『忌中』

これもまた長年読みたかった本。

文學少女の友

文學少女の友

読了。
文学少女を軸にした文芸エッセイ。
私は妙齢で少女期にそれほど本を読んでいなかった気がするので未来も過去も今も文学少女では無いけど、自分の趣味嗜好を再確認できた。

「耽美と人形」の項目があり、少女×人形については比較的網羅していたものの、少年人形に関しては…私はそこはあまり興味を持たなかった分野だったのだなぁ…となるなど。
少年にそれほど興味はないものの、室生犀星稲垣足穂に対して「美少年は君、ホータイをするものだよ」と云ったエピソードに関しては、高畠華宵を履修しているので「わかる…」となりました。

話戻って人形。
人形が出てくる小説としてはあまり取り上げられない印象の「神の花嫁」(『忌中』収録)が取り上げられていたのが印象的でした。
『文學少女の友』自体は10年ほど前の発売当初から気になっていたものの読まずに来てしまったのだけど、人形に関してはこの本をなぞるような読書をしていたのだなぁ…。

忌中 (文春文庫)

忌中 (文春文庫)

強姦殺人、姉の夫と不倫、一家心中、妻と心中し損ねた男(表題作)など、どんよりする話ばかりの短編集。
思いを寄せていた女性が結婚した途端に「男を知った顔」などとぬかす男が最後に球体関節人形を購入し女性の名前を付けて可愛がる『神の花嫁』は読んだ当時はちょっと掘り出し物感がありました。

「人形はあらかじめ死者である。人間はこれから死んで、腐敗するか、灰と骨になるかである。そこに人形の色気がある」
車谷長吉「神の花嫁」

…最近の私は人形と死体を結びつける考え方は好かないのですが、人形はその手の趣味嗜好とも親和性があるのはわかっておりますよ。