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本、人形、素体

『人形たちの白昼夢』に出てくる人形の容姿一覧

容姿を褒める意味での「人形のような」という表現が気になる人でもあるので、先日の本から考えてみる。 

人形たちの白昼夢

人形たちの白昼夢

 

 こちらの本に出てくる人形の容姿をメモ。

「コットンパール」

絹の肌触りの亜麻色の髪。睫毛が長い。コットンパールを頭に乗せられる

 

プッタネスカ

子供ぐらいの大きさで巻き毛。頭に青いリボンをしている。

 

「スヴニール」

緑の目。ロッキングチェアに座っている

 

「リューズ」

1体目

シルクの白い靴下、黒いエナメルのストラップシューズ、腰まで届く長い髪、少女のような華奢な肩、繊細なアンティークレースの襟、黒いワンピース、刺繍入りのペチコート。指は節。表情はないが運転席を立つと微笑む。

2体目

主人公の記憶の中の画像の話に出てくる。足を投げ出して座り、あどけなく微笑む。

この世界の自動人形の説明のシーンだが、容姿に関して描写があるのはこの人形のみ。

3体目

襟と袖にレースのあしらわれたワンピース(色は黒)。額から頬にかけて淡い青いリボンがかかって片目がかくれている。左腕には紺色のリボン。

4体目

木に飲み込まれている。頬にヒビ、青い目。

5体目、6体目、7体目

黒いワンピースにメイドキャップ。暖かくもつめたくもなくさらさらしている肌触り。

10歳前後の子供と同じぐらいの背丈

8体目、9体目

たっぷりとした長いドレスを着ている。白い髪。

10体目

金髪、碧い目、ロココ調のドレス

11体目

髪を細かく編んだチャイナ服

12体目

まっすぐな黒髪、大きな芍薬、着物

13体目

赤毛、妖精のようなきらびやかな衣装

14体目

シニヨンバレリーナ姿

15体目

縦じまのワンピース、亜麻色の髪、陶器のような頬

 

「ビースト」

白銀の巻き毛。髪の毛には青いリボン

 

モノクローム

会話の中に登場。ある人物の友人が精巧に人形を作るとのこと。

 

「アイズ」

記述無し。

人形の目をくりぬいたというセリフあり。

 

「ワンフォーミー・ワンフォーユー」

黒い髪をおさげにしている。持ち主と似た服を着ていて持ち主の母の形見。

 

「マンダリン」

髪をお団子にして刺繍入りのチャイナ服を着ている。

腕をもがれたり目玉をくりぬかれても修理に出されて帰ってくる。

 

「ロゼット」

陶器製、青いガラスの目、微笑みを浮かべている。

高価な布やレースを使った丈の長いドレス。中は骨格のみでねじやゼンマイが動いている。

持ち帰った勲章のリボンをほどいて頭に飾っている。

他にも同じような戦争で死んだ少女の髪の毛を使って作られた人形がいる。

 

「モンデンキント」

青いリボンを結ばれた人形が出てくる。主人公のお気に入り。

 

「ブラックドレス」

「時をつむぐ人形」という文字がある。

 

書き出してみるとそんなに容姿について付言されていなかったです。

人形という存在は強いので、容姿の描写は目の色、髪の色、着ているものぐらいでなんとなくイメージが湧くといえばそんな気がします。

ロリィタ服も「人形のような恰好」と表現されることもありますし、ロリィタ雑誌でも「私は人形」みたいな文章が付くことがありますし(「ガイヤが俺に輝けといっている」みたいなそういう感じの文章です)、文章の中における人形というのは「華やかな服を着ている美少女の姿をしている」と認識される、もしくはそう認識されるのを期待されているのかもしれません。