本に応援されたくもないし、感動もしたくないけど、思いがけなくしんみりしちゃうのは悪くない。
読了。
短編集。表題作「あむんぜん」は脳味噌をつつくと超能力が使える少年の話。
ページ開いて一発目がサラリーマンがチンパンジーにレイプされる「GangBang The Chimpanzee」で、いきなり読者をふるいにかけてくる。その後も借金返済のためにスカト□ビデオに出演させられる女、意外な方法で薬を抽出させられる男、驚愕の方法で事件を解決する女、ヤベェ奴しかないドルオタ…と盛りだくさん!
攻撃性は高く、品性は低い…だが、それがいい!だって、平山夢明だもの。
Google口コミで「ご飯屋さんなのに、こんなに不衛生なのはありえない!☆1つも付けたくない!」と云われるか「すごく癖があるお店ですし、料理も癖があるけど、大好きです!自分にとって美味しい店の1つ!」と絶賛されるかのどっちかみたいなキタナシュラン系の飲食店みたいな作家だと思っています。
ただ、今回のは徹底して不衛生なので、好きと云いがたいが、読んだ人がいれば無言でニヤッと笑ってすれ違いたいそんな感じ。 トークイベントで、出版社のお偉いさんが「何でこんな下品な本をうちの出版社から出さないといけないんだ」と云ったそうだけど、そうですね…信憑性ばっちりですね…。