衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

ある快楽殺人『ミサイルマン』

思っていることは言葉に出るから、注意しているけど、屈辱的だったことに対して下品な発言をしてしまったのはきっとこの本を読んでいたから。

ミサイルマン (光文社文庫)

ミサイルマン (光文社文庫)

 

 読了。 この人は色々書けるんだなぁ…と思うも、表題作に対して、やっぱり下品で不衛生な話の方が得意ですよね!と思うなど。表題作は快楽殺人鬼二人組が証拠隠滅のために現場に戻った結果の災難の話で、ミサイルマンにあこがれる男が明るくて頭がおかしいし、二人のやり取りが面白い。

話としては底辺恋愛小説「それでもおまえは俺のハニー」、コレクター気質の殺人鬼「枷」が好きかな。

「枷」でコレクターは病気で集めたいものは何でも欲しいだと金持ちでも潰れるから自信の欲求を鎮める防衛術として枷を作るが、枷に合致したものはどうしても欲しくなるという副作用を持つ…という話を主人公が聞かされる場面があるのだけど、まったくだ…と思いましたよね。 コレクターではないものの、うちの人形を身請けするにあたって数々の条件を自分に課したので。 枷がないように無節操に見えるコレクションをしている人は何かが信用できない気がするのだけど、私には知りようもない枷があるんでしょうね、と思ってみるなどしてみます。変態にもわかりやすいのとわかりにくいのがいるでしょうしね。