衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

2018-01-01から1年間の記事一覧

人形ヴィジュアルショック:球体関節人形とヴィジュアル系バンド(主に90年代後半)

私がヴィジュアル系バンドから球体関節人形に入ったので、バンドと人形のお話。 当然、先にまとめている人がいました。 d.hatena.ne.jp なので、上記の記事と被る部分も多々ありますが、補完していくような気持ちで書いていきます。 人形に関しては創作人形…

接吻以上に観たいものがあった:横浜美術館『ヌード』展

横浜美術館で『ヌード』展をみてきました。 目当てはハンス・ベルメールの人形です。創作方面の球体関節人形が好きですからね。 写真作品は何度か目にしたことがあるのと、澁澤龍彦が所有している土井典によるレプリカは見たことがありますが、本物を観る機…

ある快楽殺人『ミサイルマン』

思っていることは言葉に出るから、注意しているけど、屈辱的だったことに対して下品な発言をしてしまったのはきっとこの本を読んでいたから。 ミサイルマン (光文社文庫) 作者: 平山夢明 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2010/02/09 メディア: 文庫 購入: 4…

キモいということについて考えてみた『「キモさ」の解剖室』

生活系の本を読むのも好きですが、いささか綺麗すぎて疲れるので、好きな作家の本を手に取る。 「キモさ」の解剖室 (よりみちパン! セ) (よりみちパン!セ) 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: イースト・プレス 発売日: 2014/05/24 メディア: 単行本(ソフトカ…

子供でいたいなどと思わぬほうがいいが大人も良いとはいいがたい『残酷な子供 グロテスクな大人』

好きな作家の本を読むのはまた癒し。 残酷な子供 グロテスクな大人 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: アスペクト 発売日: 2006/10/30 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (7件) を見る 読了。 文学や著者が診てきた患者、自身の…

キ印の話をしようぜ!『サイコパス解剖学』

サイコパス解剖学 作者: 春日武彦,平山夢明 出版社/メーカー: 洋泉社 発売日: 2017/12/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (3件) を見る 読了。 サイコパスについて語り倒す対談本。これは絶対に面白いと思ったらやっぱり面白かった…

巻き込まれたくはない『問題は、躁なんです』

問題は、躁なんです 正常と異常のあいだ (光文社新書) 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2008/02/15 メディア: 新書 購入: 13人 クリック: 71回 この商品を含むブログ (54件) を見る 躁についての新書ですが、いつもの著者だった。 躁と犯罪…

里帰りーぬ

中川多理さんの展示が始まったので、りーぬを連れて行きました。 ほーら、しばらく住んでいた浅草橋のパラボリカだよ。 会場内では、中川多理さんのご厚意で小さいマルスリーヌとの写真を撮ることもできました(掲載許可はとっていないので、こちらでは未掲…

底辺にも幸せは宿る『暗くて静かでロックな娘(チャンネー)』

今月は13冊本を読めました。好きな本しか読んでいないし、本を読んだ数など自慢になりませんが、少ない人生経験からするとこういう時は大体気が狂っているので心配です。 暗くて静かでロックな娘 (集英社文庫) 作者: 平山夢明 出版社/メーカー: 集英社 発売…

相手がキチガイだから『いま、殺りにゆきます RE-DUX』

暗い作品を読むのがつらいと思っていたのですが、精神が不衛生になってきた現在は、いくらでも読めるような気がしてきました。 いま、殺(や)りにゆきます―RE‐DUX (光文社文庫) 作者: 平山夢明 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2010/06/10 メディア: 文庫 購…

小規模な自分対世界『奇妙な情熱にかられて』

奇妙な情熱にかられて―ミニチュア・境界線・贋物・蒐集 (集英社新書) 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2005/12 メディア: 新書 購入: 1人 クリック: 3回 この商品を含むブログ (29件) を見る 読了。ミニチュア、境界線、贋物、蒐集といった…

言動がおかしいフレンズ『精神のけもの道』

今日は半分休みにして家事や読書などしておりました。 精神のけもの道 (アスペクト文庫) 作者: 春日武彦,吉野朔実 出版社/メーカー: アスペクト 発売日: 2012/06/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 2回 この商品を含むブログ (1件) を見る 読了。 副タ…

無価値、もしくはそれ以下『ヤギより上、猿より下』

シンプルライフ系の本を読んでいたら毒抜きされすぎた感あるので、平山夢明と春日武彦の本を読んでいます。どちらも著作が多いのでしばらく楽しめそうです。 ヤギより上、猿より下 作者: 平山夢明 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/06/30 メディア: …

されど不安は拭えず『老いへの不安』

友人がやっている治療院に行ったところ、「したくもない仕事を続けているようじゃ数か月後老ける」と云われ、「抑うつの傾向がある」とまで云われた。何をやっても癒されないどころか、未来が暗くどうにもならない。 話は前後するが、鍼灸師の友人に恋人のお…

面白がりつつ敬意を持つこと『圏外編集者』『非道に生きる』

シンプルライフ系の本ばかりでしたが、ちゃんと趣味嗜好の本も読んでいました。 圏外編集者 作者: 都築響一 出版社/メーカー: 朝日出版社 発売日: 2015/12/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (32件) を見る 読了。 前々から思ってい…

攻撃に至る病『なぜあの人は平気であなたを傷つけるのか』

後半は私個人の話です。 なぜあの人は平気であなたを傷つけるのか 作者: 春日武彦 出版社/メーカー: 宝島社 発売日: 2016/07/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 読了。 人間嫌いになりそうな人のための本を目指して書かれていますが、読み終え…

病まずとも『「いかがわしさ」の精神療法』『秘密と友情』

病んでいたほうがいい作品が描ける?論争があったそうで、好きな画家さんがその話をしているのをTwitterで見るなど。その方の結論は「現状に対する不満、葛藤や怒り、問題意識の有無であり病んでいるかではない」とのこと。 幸せになると作品がつまらなくな…

首を巡るお話『首切りの歴史』

首切りの歴史 作者: フランシス・ラーソン,矢野真千子 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/09/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 読了。 史実、美術、事件など切断された首の話。 干し首は需要があるから作られた話から続く章…

ひな祭りの前に去年の様子をどうぞ。

去年、壽堂のお菓子を買ってきたときの様子。 今年の様子は明日にでも。

ムショから生まれて娑婆で愛される『刑務所良品』

刑務所良品―Made in PRISON (アスペクトライトボックス・シリーズ) 作者: 都築響一 出版社/メーカー: アスペクト 発売日: 2008/06/01 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 6回 この商品を含むブログ (14件) を見る 読了。 メイド・イン・刑務所の品の紹介…

仕事があってこそ『天国は水割りの味がする』

スナックはまだ行ったことないのです。 天国は水割りの味がする~東京スナック魅酒乱~ (読んどこ! books) 作者: 都築響一 出版社/メーカー: 廣済堂出版 発売日: 2010/02/26 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 25回 この商品を含むブログ (14件) を見る 読…

病であっても肯定する『痩せ姫』

痩せ姫 生きづらさの果てに 作者: エフ=宝泉薫 出版社/メーカー: ベストセラーズ 発売日: 2016/08/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 読了。 摂食障害の低体重の女性を痩せ姫と呼び、考察しつつ愛でている本。実際に痩せ姫へのラブレターと書…

今につながる当時の話『ペヨトル興亡史』

ペヨトル興亡史―ボクが出版をやめたわけ 作者: 今野裕一 出版社/メーカー: 冬弓舎 発売日: 2001/07/20 メディア: 単行本 クリック: 12回 この商品を含むブログ (19件) を見る 読了。 ペヨトル工房のこと。2001年発行なので、17年前の本…私はペヨトル解散後の…