後半は私個人の話です。
読了。
人間嫌いになりそうな人のための本を目指して書かれていますが、読み終えても人間が好きにはなれない本です。でも、相変わらずほの暗い満足感が得られるので好き。
サザエさん一家が家庭崩壊したら…というような文章があり、DVするマスオ、ネグレストされるタラちゃん、フネにアブノーマルセックスを強要するナミヘイといったへんてこな光景が描写されますが…もちろん本文の方が圧倒的に面白いです(そして爆笑しちゃったので私の人間性が疑われそう)。
序章で「どれほど注意していても嫌な奴らはわたしたちの前に登場してきます」とあり、まったくだーとなる。攻撃してくる人間からは逃げるか少し餌を与えて満足させるかのどっちかとのこと。
そして攻撃に至るものとしてアイヒマン実験の話がたやすく残酷な事をするという例に出て来た。この実験の話、久々に読んだなぁ。昔は世界まる見えとかアンビリバボーで紹介されるような話だったんですよね。
ここからは予告通り私個人の話。
厭な奴を避けるべくこの本を読み始めた時期に私が攻撃する側に落ちつつあった。もう落ちたのかもしれない。
と、いうのは上司が話が通じない上に仕事をしないので私が苦しむ結果になった。
とにかくいつも見当違いなことをいい、話をしていてもソウジャナイという部分が多々ある。
それでも仕事で関わらないといけない上司である。会話が苦痛になってきたので、要点をまとめてこっちの要望を手短に伝えるようになるのだけど、それがパワハラだと別の上司から注意をされた。
それ以外にも話が通じない上司は部下の事を顧みない。顧みなさ過ぎて、私及び部下たちの不利益になる決断を過去にしやがったのが発覚し、「いくらなんでもそれは酷すぎる!」と訴えても無視した。こいつ、またやらかすのでは?と思い、それとなく指摘したところ、また先の注意してきた上司から「過去を責め続けるのはやめてくれ」と注意された。
…なんとなく世の中の無駄な正義感を持ち、何か不正をした会社にクレームを入れ続けたりネットで攻撃する人の気持ちがわかったような気になった。
ちなみに話が通じない上司は過去にも別の部下にパワハラを受けている。詳細は不明だがたぶん私と同じような理由だろうと思う。本当、部下を顧みない上に社会人として問題がある部分がいっぱいあるから、注意した人は許しがたかったのだろうなぁ…となんとなくわかってしまう。
もちろん、仕事ができない、社会人として問題があるからといってパワハラはしてはいけない。それはわかっている。だが、仕事ができない、こちらに完全に不利益をもたらすとなると、一気に冷たくなれてしまうのである。
攻撃する人間を避けるためには餌を与えておけばいいとあったが、話が通じない上司が「あの判断は間違っていた」と認める部分があれば私ももう少し穏やかさを取り戻すことができたかもしれない。餌を与えるというのはそういう役割があるのだ。
別の先輩が「私は申し訳ないと思っていなくても、申し訳ございませんでしたと言える」と過去に発言していたが、その先輩は仕事ができる人だった。そうやって攻撃をかわしつつちゃんと仕事をしてきたのかなと思いつつ、また仕事の出来ない上司とかかわると思うと私は大変気が重い。