シンプルライフ系の本ばかりでしたが、ちゃんと趣味嗜好の本も読んでいました。
読了。
前々から思っていた「この人は面白がると同時に敬意がある」がはっきり文章になっていてよかった。ネタとして楽しむのではなく、ちゃんと敬意あってこそだよね…。 著作の裏話他、本が売れないのはつまらないからという説、自分の足で探すという矜持、アートを滅ぼすのは美大など楽しい話題が多かったです。
特に美大の話に関しては少しだけ心に肯定を得た気持ちになった。 絵を描くのが好きだった時があるので、美術系への道を夢見たことが一瞬あったのだけど、高校時代に「美大は喰っていけない」と親に突っぱねられている。
今は上手くいかない自分の人生に修正に修正を重ねてなんとか生き延びる方向でいるけど、ふと母に「私の希望に対して反対したよね?」と云ったら「今からでもやればいいでしょ」と返された。その時したかったんであって、今じゃ何も興味がない…。
「アングラの趣味嗜好を持った人々をバカにしてはいけません。めちゃくちゃ辛くておいしいカレー屋さんがあったとしたら、その店にカレー好きは殺到します」と園監督が語っているのだけど、好きな事をやっていて質が良ければ人は付くっていうのと映画から感じていたアングラへの敬意あっていいな…と思ったので、思い出しました。