衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

小規模な自分対世界『奇妙な情熱にかられて』

 

奇妙な情熱にかられて―ミニチュア・境界線・贋物・蒐集 (集英社新書)
 

 

読了。ミニチュア、境界線、贋物、蒐集といったものに焦点をあてて語った本。

プライスガイドありのゴールがあり仲間も見付けやすいコレクションをすることに対して「関わり合いたくない」というのに、確かに…と思うなど。

私は自分の心に潜む蒐集癖に対してときおり「うんざり」してしまう。なぜなら蒐集癖には、きわめて卑しい心性がつきまとうからである。

他人を出し抜いたり、無知につけ込んだり、駆け引きをしたり―そんな具合にコレクションをするにはまことに「あざとい」「えげつない」振る舞いが伴いがちである。独占欲や自己顕示欲に駆り立てられた挙句に、コレクターは貪欲さの化け物となる。それが嫌なのである。(P195より)

 

私はコレクションはしていないものの、コレクション要素が強いものに興味があったり、後に所有したりしているので、「こんなものを持っている」「自分の方がもっといいものを持っている」などマウントを取られることがあった。

こういう輩は本当に関わり合いたくないし、常に満たされぬ何かのために新たに集め続けなくてはいけないようでキリがない。集めることが目的になっている人は趣味が同じでもげんなりするし、前にも書いたように、コレクションというのは金のあるやつの勝ちでセンスなどたいして要されないのである。数を自慢されるとその話をいつも思い出す。そもそも趣味でつながりたいという気持ちは薄いのだけど。

 

私の話はさておき、著者がトイレットペーパーの包装紙を集めていたが、他に集めている人がいて本を出していたという話があった。現物では無いけど友人が写真を撮って集めていたので、意外と同じようなことをする人間はいるものだなぁと思う。