衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

私が堕ちずに済んだ地獄『彼女は頭が悪いから』

日本の事件をあまり調べないのは、自分と地続きな気がして怖いから。

彼女は頭が悪いから

彼女は頭が悪いから

 

読了。

東大生強制わいせつ事件をモデルにした小説。

被害者の女性が普通の可愛げがある女性として描かれているので、「この後、酷い目に遭うんだよなぁ…」という憂鬱が付きまという。

友人の母、母校の教授など周囲が優しいので少し救い。

加害者となる男性との交際も最初は幸せそうながら、落とされるところまで落とされてあの事件なのよね…とはいえ、大体の話は知っていたので、それほどダメージは受けなかったけど、しんどい話ではある。

 

被害者の女性が本当に普通の可愛げがある女性で、「恋愛してみたいな。素敵な彼氏ができたらいいな」という希望を心に秘めていたり、家族仲はそんなに悪くなくてそこも普通だったり、パン屋さんをやっている友人の家でアルバイトをしたり、その友人のお母さんが容姿を褒めてくれたのをずっと覚えていたり、好意を寄せられることに慣れていなくて、感情移入しやすいか、もしくは好印象な人物として描かれているだけに事件で自尊心を傷つけられる描写に辛くなってしまう。

事件後、被害者の女性は加害者の高学歴ブランドに目がくらんだ勘違い女として叩かれるも、加害者の男性への好意は自分を可愛いと言ってくれた、こんな私を好いてくれる男子がいた!というもので、事件のきっかけの日もちゃんと別れたかったというものだったし、もう相手が悪い以外の何者でもない。

実際、相手は何で悪かったのかということもわかっていないまま話が終わる。

 

 

2014年の本ですが、事件があったころに読みだしたので、強く紐づけられてしまった漫画。

望まない性的関係で自分を失った男女が自分を取り戻すまでの物語。

 

 

あのこは貴族

あのこは貴族

 

格差で相手が理解できないという点で共通するものを感じる小説。

こっちはわいせつ事件は起きないです。