衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

私たちは道具です『侍女の物語』『オルガスマシン』

 

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)

侍女の物語 (ハヤカワepi文庫)

 

読了。

女性は財産も名前も没収という規則の世界で侍女として仕える女性の告白。割と淡々としているのと一人称なものだから情報量は少ないのだけど、「こんな世界厭だぜ…」としか思えない国の話だった。

あとこういう国はだいたい秘密クラブみたいなのがあるけど、これはディストピアあるあるなのか。

ドラマの画像だと白いボンネットとちょっとクラシカルなワンピースなので可愛いと思いがちなんだけど、みんなあの格好なので、なかなか異様な感じですね…。

 

オルガスマシン

オルガスマシン

 

読了。

オーナーの好みに作り上げられるカスタムメイドガールといわれるセクサロイドたちの話。作者の日本滞在が影響されたんだなーというモチーフたちと、既存作品がいくつかちらつく不思議な話だった。

既存作品は『家畜人ヤプー』とか『侍女の物語』とかその辺。あと、『バージェスの乙女たち』を希釈した感じ。最後は映画『マーターズ』になっていた。

元々『八本脚の蝶』で紹介されていて長年気になっていた本だったのだけど、感想としては、「こんなシナリオのエロゲーありそう」ぐらいで、そんなに衝撃はなかったかな…。