衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

凡人の蔵書管理

本を捨てるなんて!という話でTwitterが賑わせております。

愛書家の鹿島茂が「本を動かすのは軍隊を動かすより難しい」と発言しているそうなので、蔵書が多い人の片付け方法は今のところ存在していないのでは…という気持ちになる。

かくいう私は「研究者でもコレクターでもないから」という理由で蔵書を大幅に減らしました。何度でも引用しますが、コレクションに必要なのは金であり、センスはそれほど要されないからです。

そして、引っ越しを何度か経験しているとわかりますが、本は重い。

引っ越しをする話をしたら、「本と一緒に軽いものを入れるようにして運ばないとだめよ!」と人様に注意されるぐらいだし、実際そうしても引っ越しの荷物は増えるし、今後、体力も落ちるだろうから、管理しやすい数にしておくに越したことはないのです。

かなり乱読している私ですが蔵書には一定の傾向があったので趣味が合う古書店に引き取って貰えたので良かった。

 

そして増やさない努力として、電子書籍の活用、図書館の利用、定期的な蔵書の見直しを心がけております。

…甲斐性が無いので、本に限らず沢山あることを美徳だと思わないようにして少数精鋭部隊を作るつもりでいたほうが、遺された者が不幸にならずに済むはず。

あと、きっと今後も引っ越しはすると思うので、とっておきの好きなものに囲まれたいよねぇ…とかそんなこんな。

ヤギ休暇『人間をお休みしてヤギになってみた結果』

刺激的なタイトルは期待してしまいますね。

人間をお休みしてヤギになってみた結果 (新潮文庫)

人間をお休みしてヤギになってみた結果 (新潮文庫)

 

読了。

人間辛い…悩みとか忘れてぇ…ということで全力でプレゼンして助成金を得て象になるはずが紆余曲折あってヤギになることにした男の記録。

ヤギになるために装具を開発してもらったり、解剖に立ち会ったり(カラー写真数点あり)、酵素を体内に取り入れようとして止められたり、本当に無茶苦茶やるも、最終的にヤギになっていた。

ただ、人間からヤギになって人間お休みも楽じゃないなー…となるなど。

 

人間ではなくて動物になるってSMのプレイであったよなぁ…と思うも、別にそういう話は無かった。

ただ、ヤギと致したいわけではない!という事で発情期を避けて実行することにしたエピソードはありました。

地下へと続く悪の教典

ヴィレッジヴァンガードサブカルアングラへの入り口だったという話がTwitterで流れてきましたが、そんなものは私が茨城にいたころにはないんだぜ!

しかし、母が「少女期に澁澤龍彦を読んでいた」という人なので、おかげでこんな人間に育ちました。ええ、かなりダメな方向に立派に。

 

 

と、云う訳で私が母から影響を受けて読んだ本をご紹介。 我が家の暗黒情操教育をご覧あれ。

 

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趣味と理解

パートナーと異性にウケる趣味の話をしたときに「いきなり骨格標本の話をするのもどうかと思って、人に云える趣味を作ろうかと思ったことがあった」と云ったら「初対面から豚の頭を解体していることを話されたけど」とパートナーに返された。

あ、はい…。

そもそも、パートナーと出会ったのが、カエルの唐揚げを食べるとか、ザリガニを使った前菜やウサギのクリーム煮、メインは鹿肉というパーティーだったので、完全に気が緩んでいました(フランス料理のお店でのパーティーだった)。

 

その日は調理済みの鹿の脚を解体していたので、どのみち云っておいて正解ではあった気がします。

 

ちなみに今のパートナーと付き合い始めたときに友人知人が「人形持ちで趣味のあれこれあるお前が大丈夫か?」と心配していたようですが、「初対面でロリィタ服着て鹿の脚を解体したよ」と云ったら皆安心してくれました。

友情と希望『青い目の人形物語』

 人形が題材になっているとつい読んじゃう私。

青い目の人形物語 (1) 平和への願い アメリカ編

青い目の人形物語 (1) 平和への願い アメリカ編

 
青い目の人形物語 (II) 希望の人形 日本編

青い目の人形物語 (II) 希望の人形 日本編

 

読了。

1がアメリカ編、2が日本編。アメリカ編で出てきたお人形が、日本編に出てきます。

そう思うと様々な運命を辿っている人形だなぁ。

ちなみに原題だとアメリカ編は「SHIP OF DOLLS」日本編は「DOLLS OF HOPE」です。

 

アメリカ編は友情人形に付ける手紙の一等を貰うために奮闘する少女の話。親離れの話でもあり、少女が自分なりの幸せを選ぶ成長物語でもある。

児童文学なので、親を大事に、同級生に意地悪しちゃだめだよ、みたいなのもあるけど、大人になってから読むとそれはそれで悪くないです。なかなか子供の時にそういう教訓めいたものってなかなか響かなかったんですけどね。

 

日本編は山間の農村から土浦の女学校に入学させられた少女が人形の公式後見人となる成長物語。後に戦争になる不穏な空気はさほど感じずに終わりますが、後の現実を知るものとしては戦前のユートピアとして読みました。

土浦…これ舞台が茨城なんですよ!「青い目の人形」の作詞が野口雨情(茨城県の人物)だからということもあって、選ばれたのかしら?

その一方で主人公が北関東山間部出身なのですが、土浦を西にある町で海へと続く霞ケ浦…といっているのですが…土浦より東はだいたい海側なので、一体、どのへんだ?となりました。作者は海外の方だからご愛敬かな。

他にも取手から聖路加国際病院まで車で通うモダンガールの看護婦が出てくるのですが、昭和2年になかなか長距離通勤だな…いまだと高速道路利用で1時間だけど、当時のルートだと1時間半~2時間かな…などと出身者ぐらいしかツッコミを入れないだろう話もありました。

 

どちらも主人公の成長物語でいじめられたり、権力に屈して悔しい思いをするのですが、日本編はいじめた相手と和解がないので、それが妙に日本っぽいかなと思いました。

あとアメリカ編のエピソードでパクられた手紙の作者が日本編でちゃんと本来の作者に直っているのを見て、安心しました。よかった、よかった。

私の心が汚れているから

変態知識があるがばっかりに、「それは高度な変態がやることでは?」というものに遭遇し、汚れちまった悲しみを感じている。

しかも、変態知識のない人は畳みかけるようなことをしてくる。

「すいません、どう考えてこれは高度な変態プレイみたいなんですけど!」と発言しようものなら、「お前の心が汚れているから」という意味を込めて「そんなことない」と云われるので、黙っていますが…そんなに私が悪いのか?

 

…忘れなかったら具体的に書くと思います。

私の人形は素敵な人形『りかさん』

 

りかさん (新潮文庫)

りかさん (新潮文庫)

 

読了。

人と心を通わせる事ができる日本人形「りか」と彼女の新たな持ち主になった少女と周囲の話。児童文学なので本自体はサクッと読めますが、その中に出てくる人形観が大変刺さる。

少女と祖母の会話で「人形の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとことん整理してあげる事にある」と出て来るけど、私が人形が欲しいと思った理由そのまますぎてびっくりした。

りーぬというわけではなく、人形を探して身請けしようと思った理由が「私は愛が重すぎるから人間としてのバランスを取るために自分の好みの容姿の人形を身請けしたい」だったので。

この本自体は去年の終わりぐらいにりーぬの作者の中川多理さんが紹介していたので知りました。好きな人から好きなものを見つけ出せると嬉しいです。