大乱闘『ゴールデンカムイ』14巻

仕事という戦いが終わったので1日遅れで読みました。

13巻が「これで面白くならないわけがない!」という終わり方だったので、期待していた14巻。

大人数の大乱闘、爆発、流血、切り株…何かがたぎってくるような展開に、ついに話が大きく動いた巻でもありました。

杉元がアシリパさんの幸せを希望していることを吐露するシーンがあったのですが、この人はちゃんと主人公なんだな…と感動しました。

いまいち敵味方がわからなくなっていくのですが、いまだに中だるみを感じない勢いにあふれていて、いつまでも楽しく読んでいたい気持ちになりました。

 

Nくんがいたあの頃:シアターNでの思い出

立派な上司にはなれないけど、ピンチの時に駆け付けられるぐらいには何とかしたいと思っている。

それは映画『メタルヘッド』のヘッシャーみたいなのがいいな。本当にピンチの時しか駆け付けないけど…と思い、『メタルヘッド』の予告を観ていたら、公開された映画館がシアターN

映画館擬人化遊びがあったときにシアターNは黒Tシャツで映画秘宝が愛読書の映画オタク男子だよね~で全員一致したものですが、そこからさらに派生して友人たちとシアターNのことをNくんと呼ぶようになりました。黒Tシャツで映画オタクでもさっとしている優しい男子、そんなイメージでした。

 

そんなわけでシアターNで観た映画の思い出。

 

ホーボー・ウィズ・ショットガン [Blu-ray]

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流れ者が腐った街のボスにショットガンで挑むアクションスプラッタ映画

ショットガンだけだとダレるところを敵側も殺戮祭りにした結果、大出血サービス映画になりました。

殺戮ばかりじゃなくてホーボーのセリフもまた良い感じでした。

 

処刑山 デッドスノウ [DVD]

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雪山に行ったらナチスのゾンビに襲われちゃったよ!というゾンビ映画

ゾンビ映画好きが作ったのか黒いユーモアあふれる映画でした。

ちなみにこれは人様と一緒に見に行きました。珍しく誘われたもので。

その割にはいつもタイトルを忘れます。

 

ジャーロ [DVD]

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ダリオ・アルジェント監督作品。

日本人の描写が上手くなっているけど、やはりどこかおかしい。殺される直前にそれは難しいかな…と思うなどしましたが、映画館ではちょっと笑いが起こっていました。映画館だと他人の反応も少し感じられるのですが、それが好きな時と厭な時があるので、難しいですね。

 

…こんな映画ばかり上映している映画館だったのですが、こんな映画ばかり好きな男性とは結局お付き合いがなかったです。

とはいえ、恋人はカンフー映画を中心としたアクション映画が好きなので、映画秘宝男子要素はあるので、当たらずも遠からず…という感じでしょうか。

その程度なのかという気持ち

フェティシズムを感じそうなジャンルに雑で安っぽく踏み込んでくる人間に対して「お前のフェティシズムは!雑なんだよ!」と心の中で激怒したので、好きなものと赦せないものの話。

 

私は人形をモチーフに扱ったものに対しての評価は自然と厳しくなるのですが、その中でも一番苦手なのは人間を人形にする系のネタ。

それ、死体ですよ…人間(大体の場合は少女ですかね)を何とかして人形にしてもネクロフィリア入っていないと「コレジャナイ」ってなると思うんですけど…と残念な感想を持ちがちです。

現に人体を型取して作ってもそれは死体とはオリエント工業(大手ラブドールメーカー)の言葉だったかと思います。人間の形をしたものを肉体以外の何か転換しようとするとデフォルメなどの調整が必要になるんですよ。現にラブドールの女の子は少し小さく作ってあります。

 

少女を人形化と同じような系統で「(綺麗な)少女の剥製が欲しい」というのもまた苦手。 何がそんなに気に入らないかというと、死体保存方法について調べて絶望したことも無く、剥製の工程も調べず、少女の剥製とやらが変色せず綺麗なものだと思っている…こだわっているようでいて調べたことも無い様子がどうにも相容れない。

 

…こうして書き連ねていくと私は「好きだという割に雑」「調べない」という行為に腹を立てる傾向にあるようです。

 

死せる花嫁への愛―死体と暮らしたある医師の真実

死せる花嫁への愛―死体と暮らしたある医師の真実

 

好きな女の死体を掘り起こして修復して死姦した男の話。

純愛扱いされていますが、死体を性的なおもちゃした人ですからね…。

作中で「復活した」と表現した割に修復の出来が悪く、美意識の低さを感じますが、それを知人に云ったら「え?そこ?」って云われました。うん。

 

キチガイ父さんの思い出

年とると調べもせずに自分の知っていることで済まそうとする問題は割とあるらしい。我が家では「ソースは俺!テメェは間違い」って趣旨のことを15年前に実の父に云われたことがある。

この時の内容は日暮里駅に特急は止まるか止まらないかというものですが当時、止まるのがあったんですよね。

たまたまそれに乗り合わせたので、その事を云ったら父親に「減速しただけ」「見間違い」「絶対に止まらない」と攻撃にも等しいことを云われたので、母が時刻表を持ってきたんですけど…「それでも俺は認めない」みたいな事を云いだした。

攻撃的な発言についてはごめんして貰えませんでした。キチガイかよ、我が父。

 

無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2 (扶桑社新書)

無力感は狂いの始まり 「狂い」の構造2 (扶桑社新書)

 

殺人事件や近所のキチガイ精神科医の患者の話など安全に狂気について知れる1冊。ゲスい話が多いけど、そもそも人選の時点で上品なものを求めていないので、いいんです、はい。

この中で、平山夢明の母が使う路線に拘りがあり、いちいち面倒な乗り換えルートを選びたがることを「狂った」と思ったという話をよんで、私の父はだいぶキチガイだったんだなと少し腑に落ちた。

 

…しかし、父の思い出は年々「キチガイだから」で片が付くようになっていく。

期間限定で似合うあれ「セーラー服と女学生」

弥生美術館で行われている「セーラー服と女学生」を観てきました。

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 女学校の制服の歴史もあり、女学校の実際のセーラー服(スカーフの結び方も解説付き&忠実に再現!)が見応えありました。京都の平安高等女学校の胸元からプリーツみたいになっているセーラー服が妙に印象に残っています。よく見るとセーラー服と袴が合体したような不思議な形なんです。

 

弥生美術館の専門分野である抒情画、制服の展示のほか、セーラー服=女学生、少女の記号という事もありセーラー服をモチーフにした作品を描いている現代の作家の作品も展示されていました。最近の弥生美術館は積極的に現代の作家の作品を展示しているようなので、新しい試みに踏み切っているのかしら?と思ったり。

 

欲を云えばもっと服飾面に徹してほしかった気がします。もっと制服が観たかった。

が、フェティッシュに寄りがちで実際にそういう方面ではしょっちゅう見かけるセーラー服と女子学生というテーマで史学要素強め、美術館の強みである叙情画、女子学生文化と絡めて見せてくれたのは貴重でした。

 

 

セーラー服と女学生 (らんぷの本/マスコット)

セーラー服と女学生 (らんぷの本/マスコット)

 

展示の図録的な本。

たまたま本屋で見かけたので、展示の存在を知りました。

それと同時に少女ネタへの関心がものすごく薄れているんだな…というのも感じました。

 

学校制服の文化史:日本近代における女子生徒服装の変遷

学校制服の文化史:日本近代における女子生徒服装の変遷

 

学校制服ができ、洋服になるまでの歴史。論文で読み応えはあるけど論文がベースなので文章が固く読み物としての面白みは薄い感じ。

改良服案で隣の大陸と半島の服を取り入れる案が何度か出ているのは今回初めて知った。和服と違ってセパレートになるからというのもあったのかな?

ヴィジュアルショック補足

昨日の記事「人形ヴィジュアルショック」の補足。

書き忘れた、書ききれなかったことがあるのです。

ure.pia.co.jp

そう、ヴィジュアル系は黒いディズニーランド…そこに住人として人形がいるのです…みたいなことが書きたかったのです。

 

ちなみに上記の記事はヴィジュアル系はビジネスモデルといいつつも、音楽の作法、様式美、ゾンビ映画のように共通言語に基づいた上でそれをどのようにカスタマイズするかなど語っているのですが、ヴィジュアル系バンドにこんなに敬意を持って、そして違和感のない語りになっています。

語られる、論じられる側になったときに違和感しかない思いをしたことがあるので、違和感がない語りというのは研究熱心、そして経緯があることからできるのかな?と思いました。

 

宣伝とお礼。

そして、お客様側「バンギャ」についてはこちら…というわけで、昨日の記事の追加部分にご協力いただいた氷雨さんのスタンプはこちらです。

store.line.me

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人形ヴィジュアルショック:球体関節人形とヴィジュアル系バンド(主に90年代後半)

私がヴィジュアル系バンドから球体関節人形に入ったので、バンドと人形のお話。

当然、先にまとめている人がいました。

d.hatena.ne.jp

 

なので、上記の記事と被る部分も多々ありますが、補完していくような気持ちで書いていきます。

人形に関しては創作人形で作家物という縛りで紹介していきます。

 

天野可淡吉田良×LUNA SEA

IMAGE

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1992年5月に出たこのアルバムのブックレットに天野可淡の人形と吉田良(当時の名前は吉田良一ですね)の人形が登場。友人がここからKATAN DOLLを知ったと云っていました。

今もなお創作人形界隈では大きな存在である天野可淡、そして人形教室「ドールスペースピグマリオン」の主宰で数々の作家を育てた吉田良…どちらの人形も使用されているなんて豪華!

 

天野可淡×BUCK TICK

このアルバムに収録されている「SABBAT」という曲にKATAN DOLLがおります。

元のアルバムの発売は1990年2月です。

少し悪魔的な雰囲気がする天野可淡の人形ですから、BUCK-TICKのPVにはよく似合いますね。

 

 

吉田良×BUCK-TICK

2007年のツアーパンフに協力しているとのこと。

pygma.exblog.jp

吉田良トークイベントに行った際に「取り上げてもらえるのはうれしいこと」ということで、比較的どの媒体にも協力的な様子を感じました。が、似合うところに提供されていると嬉しくなりますね。単に私がBUCK-TICKが 好きなだけですが。

 

堀佳子×黒夢

1994年に黒夢のヴィジュアルイメージに堀佳子の人形が採用されたとのこと。

友人から「夢中占夢」では?とのこと。

黒夢―夢中占夢(むちゅうゆめをうらなふ)

黒夢―夢中占夢(むちゅうゆめをうらなふ)

 

これがきっかけで人形の世界に入った人もいるようです。

堀佳子の人形は書籍のタイトルにも使われた「生き人形」という表現を使われますが、お顔の表情に心奪われた人も多い様子。

 

 

恋月姫×MALICE MIZER 

Gardenia

Gardenia

 

2001年のシングルジャケットに恋月姫の人形を採用。

元々人形っぽい人たちなので、これは合う!

恋月姫はビスクによる球体関節人形が有名。耽美な作風でファンも多いですが、簡単に手出しできない値段設定も憧れに拍車をかけます。その一方、過去にトークイベントに行った際に「出来上がった人形は、どこかに行ってほしいと思う」というなかなかロックな発言をされていた記憶があります。

 

 天野可淡×メリー

 

Beautiful Freaks(初回生産限定盤A)(DVD付)

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Beautiful Freaks

Beautiful Freaks

 

 

限定版、通常版が天野可淡の人形!
メリーはジャケットに丸尾末広のイラストを使用するなどしていますね。
このメリーが天野可淡の人形を使ったことはお世話になっている方から教えて貰いました。

 

清水真理×ムック

新痛絶[完全限定生産盤]

新痛絶[完全限定生産盤]

 
新葬ラ謳[通常盤]

新葬ラ謳[通常盤]

 

画像が出せたのが最近のアルバムですが、清水真理とムックの組み合わせは多いです。

1999年に出したミニアルバム「アンティーク」のジャケットに清水真理の人形を使用。その後2000年のシングル「娼婦/廃」のジャケット、2001年のアルバム「痛絶」のブックレットに人形が登場しています。このアルバムツアーではステージに人形を飾り付けたりもしたそうですが、これは私がどこかで読んだ記憶があるだけで裏付けはできていません。

 …ここだけ妙に記載が多いのは、私がムックから球体関節人形に入ったからです。

 

清水真理はアニメーション作家出身で、チェコ人形アニメーションにも大きく影響を受けているとのこと。作品の仕上がりなども映像の小道具感もありますが、実際に映像作品や舞台用の人形など活動も多岐にわたり多作。

 

 

ひとまず、アラサーの私が自分がいわゆるバンギャだった頃のバンドかつわかる範囲のバンドでまとめてみました。

あと、ヴィジュアル系バンドにはネットが発達する前にミニコミという文化があって、その中でも文系寄りの特集をしていたアプレゲールというミニコミがありました。

そのミニコミでムックが特集されたときに人形特集が組まれたことがありました。新進気鋭の作家として清水真理、三浦悦子、小道具屋進一が取り上げられ、人形に関するコラムも多く、天野可淡四谷シモンについても触れられていたので、大変良いスタートを切れました。

 

主に作家とバンドの組み合わせで観てきましたが、ヴィジュアル系バンドからすると黒い耽美な世界を構築するアイテムに人形という存在がなじんでいたんじゃないかと思います。

上記のバンドではBUCK-TICKに「DOLL」という曲もありますし、MALICE MIZERの「月下の夜想曲」は道化師の人形を拾って少女の人形とめぐり合わせるという内容の歌詞になっています。上記以外ではPENICILLIN「X・X・X」という曲(本当にX・X・Xって曲名です)では「幻覚に震える人形」なる一説が出てきます。なんのこっちゃ…という感じですが、90年代ヴィジュアル系バンドというのは「耽美ではないお兄ちゃんたちがいろいろ頑張って耽美っぽく仕立てた歌詞」というのが大量にあります。

耽美じゃないからヴィジュアル系バンドは最終的にヴィジュアル系じゃなくなっちゃうのかな~というのはさておき、BUCK-TICK「DOLL」はゴシックをテーマにした『十三階は月光』というアルバムに収録され、もともと耽美な精神をお持ちのMALICE MIZERは上記の紹介の通り恋月姫の人形をジャケットに採用、ムックは約二十年経ってもジャケットに同じ作家の人形の写真…というわけでヴィジュアル系の世界では耽美さや異様さを演出してくれる存在として重宝されているようです。

 

 

余談。

三浦悦子さんの人形が出ている映画『バイロケーション』のテーマに黒夢ゲルニカ」が使用されていて、予告を観たときにグッときました。

 

追加

恋月姫×D

闇の国のアリス/波紋

闇の国のアリス/波紋

 

Twitter氷雨さん(動く!!!お餅のバンギャスタンプの作者さん)より情報提供。

これは知らなかった!アリスの名前を使って恋月姫の人形を持ってくるという「さすがです…」というセレクト!