衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

音声ゴアグラインド3月号

今月は23冊読めました。

やったね!ペースが戻ってきた!

 

今月読んで面白かった本

様々な偏愛の人生としての各自の沼の話も読み応えがあるけれども、金と命を削る話が多く心配になる話が多い(本人は幸せらしい)。そのせいか、まとめにあたる最終章が特に面白い。「物事を有機的に体系化する」タイプと「刹那の快楽」を追い求めるタイプがあるとのこと。

「刹那の快楽」を追い求めるタイプは語彙が少く、擬音を多用するという話に春日武彦『「いかがわしさ」の心理療法』にあった語彙が貧弱故に言葉で言い表せぬ事象が増え、結果、社会から見れば歪な存在となっていくという話を思い出した。歪なのである。

 

キャバレーとその寮を舞台にした話で、踊り子さんが出てくると聞いて手に取った。主人公の貧困故に足りてない様子に不憫な気持ちになりながらも、共同生活を経て変わりゆく様子に一安心(簡単に幸せにはならないけど)。

 

上記に続いてストリップが出てくる小説なのだけど、主人公の目線でストリップについて書いているので、専門用語を使わずにストリップを説明するとこうなるのかー。そして、同じ作者の『魚神』を彷彿とさせるエピソードもある。

話の方はというと折り合いがつくというのは、必ずしも勝利ではなく、少しばかり不遇なところなのかもしれない…現実的なところね。

とはいえ、ヘルジャパンっぷりが発揮された中に少しでも救いがあるのは良かったと思ってしまう。

 

魔力解放を理由に1年間サバイバルさせられる16歳女子たち。エグい女子の人間関係地獄と女子だけが不自由を強いられる部分は現実とのリンクはばっちり。若い女が集まってデンデラにならずデスゲームになっている。

主人公が知識と知恵で乗り切って恋愛もあって、贅沢だね!と思うけど、この小説10代向けだし、エンタメ要素は必要だからね…と思うなど。しかし、実家が太いのはやっぱり有利だよなぁ!

20年読みかけだった本をやっと読み終えました。

主人公を溺愛する弱くて心優しい伯母目線になってしまうのと、あとやっぱり実家が太いと幸せになれる確率高くていいなぁ!

 

 

次回予告

 

戦時下と女学生は読むダークツーリズムな気がして、落ち込むのはわかっていても読まないと…となります。