衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

不全骨折日記 11/27〜11/30

11月27日(日)

献血チャレンジに朝から出かける。

私は身長が低いことに伴い、200ml献血しかできないので献血バスで献血をしている。ヘモグロビン値の低さや、血管の都合により採血のできないこともあるためチャレンジ以外の何物でもないが、今回は無事成功した。簡易検査だとヘモグロビン値が過去最高と思われるほど良かったため、嬉しい。

献血バスの中では本を紹介する番組が流れており、ゴーゴリ『外套』の話をしていた。そういえばノルシュテインがアニメーション化に挑んでいたが、あれは完成したんだろうか?(※完成してないらしい)。次回以降の本としてヴィアトリクス・ポター『グロースターの仕立て屋』の名前が上がっていた。クリスマスらしいセレクトだが、いつだかに元交際相手の男にプレゼントしたことがあったのを思い出した。

 

献血を終えて、近場で買い物を済ませ、移動して実家に送るお菓子を買いに出かける。グロースターの仕立て屋の件で思い出すことも多いため、駅も、行列が出来ているカフェも、通りがかりの美術館も男と来たことがあるため「ちくしょう、どこも思い出ばかりではないか!」とねじ式の如く体をよじりたい気持ちなる。

実家に送るお菓子は並んだが無事買えた。並ぶ労力もあったので、自分へのケーキも買った。

駅近くで用事を済ませ、帰宅。

エシレのケーキはバターを食べやすくケーキの形状にしたようで大変美味しかった。ブラックコーヒーによく合う。

 

一息ついて新宿で見世物小屋をみる。

コロナ禍になってから初の見世物小屋で、なかなかにやりたい放題でよかった。眉をひそめる人もいるだろうけど、クリーンにされたものは、一体、どこに行ってしまったんでしょう…と思ったらここにいた…そんな気持ち。

 

11月28日(月)

仕事。早くから働いたけど、私が早く来た意味とは?となる。こういう労働と家のことで完結する日もあるけれども、それが続くと鬱になりそう。

中華朝ごはんの油条(揚げパン)と温かい豆乳をキメたいのだけど、脂質が気になるので代わりにビスケットと温かい豆乳をキメたら割と満たされた。

献血の結果がネットで閲覧できたのだが、検査結果は大変良かった。運動していないので色々心配していたが血液としてはなかなかよいらしい。

骨にヒビが入っているけれども。

 

11月29日(火)

治療院に行く前にお気に入りの立ち食いそば屋。

いつも同じものを頼んでしまう。

治療院では強めに電流を流されたようで、電気を流されている間、自分の意志に反して指が曲がる。

通院はあと1回…長かった。

ここ数日、ハリー・ポッターが組み分け帽子に対してスリザリンはイヤだ…と頼むように、スリザリンだけはイヤだと思っていたことがあったのだが、残念ながらスリザリンという結果になってしまってがっかりする。骨折したときよりも厭な気持ちになった。とことんついていない。

 

11月30日(水)

仕事。家で完結する日。

家の食事は一汁一菜みたいになっていて、あまり考えすぎなくても脂質が抑えられるようにしている。前はもう少し頑張っていた気がするけど、記憶の捏造なんじゃないかと思ってしまう。

料理や掃除…家事は得意だった気がするけれども、家庭崩壊の同棲失敗という結果で終わったので得意だったかも疑わしい。

家事が得意と家庭が上手くいくは別なのかもしれないが、上手くいかなかった記憶ばかりがあとを引く。そもそも、上手く行ったことなどあったのだろうか?

 

「これまでの人生、一度だって楽しいクリスマスなんてなかった、新年もだ。今では、それが恨めしい。苦々しい気持ちでいるが、幸い復讐しようとは思っていない。そう思っても不思議はないというのに」ヘンリー・ダーガー(1892-1973年)