衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

東京阪ツアー「ストリップとお人形〜澁澤龍彦的なものっていっておけば通じる趣味嗜好〜」

思い出の振り返りとして、久しぶりの日記です。
連休中は大阪・京都を楽しんできました。
後の東京の話しにもつながるので、東京の事も合わせて3日分の話です。

5月2日東京→大阪(宿泊は京都)

早起きして、東京駅へ。
まずは朝ごはんも兼ねてお弁当を確保。
山登りのお弁当にしました。
新幹線は久しぶりです。

ここのお弁当で磯辺揚げに目覚めました。

寝ちゃうかなーと思ったら、別に寝なかった。
新大阪に着いてまずは、551!


551は関東じゃ数時間待ちなんだぜ!
…というわけで、豚まん食べました。

新大阪から向かうは東大阪にある布施駅。
ここが大阪でのメイン、ストリップ劇場の晃生ショー劇場です。

私の大好きなダンサーの緑アキさんの所属劇場!
この日、アキさんに「大阪!って感じの劇場でしょ?」と聞かれたけど、天井鏡張りでギラギラしている一方、ステージが低くて近くて客席側が広くてお客様は常連や地元の人中心アットホームなので大阪の劇場!って表現はわかる…。

アキさんのこの日の演目はギャルの装いでのチェアーダンス(デビュー作と表記されていることが多いです。バージョンがいくつかあり)と、OLの装いでのエアリアルポール(天井から吊り下がったポール)での演目。
どちらも関東の劇場で観ているのですが、劇場によって見え方が違うので、それもまたストリップを見続ける醍醐味だと思っています。

ギャルは今年始めに観ていますが、「もうやらない!」とアキさんが仰っていたのにも関わらず、出してくれたのが嬉しかった!
デフォルトの黒髪ボブでモダンなアキさんが大好きですが、衣装や髪型、メイクでいつもと違うアキさんが観られるのは、楽しいので!

OL演目は自分が勤め人だからか、飲まなくちゃやってらんねぇ!みたいな気持ちがストリップで表現されていると、ふふっと楽しくなります。
エアリアルのポールなので、固定ポールがない劇場でも観られるので、アキさんの特技をどの劇場でもアピールできるいい演目だと思っています。

チェアーダンス後の写真タイム(通称・デジ。1枚500円)に参加して、アキさんに「来たよー!」のご報告。
応援ですし、今日も素敵なアキさんを撮らせていただきますね…とデジカメを手にしたら、
「ツーショットとか撮らなくていいの?」
とアキさんからご提案が!
私は写真が苦手なのですが、大好きなアキさんから云われたら撮るしかない!と思い、ツーショットで写真を撮ってきました。
出来上がった写真ですが、ほとんど服着ていないギャルなアキさんと、撮られなれていないため驚愕の表情の私が収まっており「江戸川乱歩原作映画のワンシーン」みたいになりました。着物の未亡人(?)ヒキムスビを熱烈歓迎する謎の美女アキさん…というワンシーンです…きっと。

今回の香盤はアキさん以外では初めて観る踊り子さんがほとんどだったこともあり、新鮮な気持ちで観ていました。
私のストリップ鑑賞は緑アキさんの他は浅葱アゲハさんがいらっしゃる日を選んで観に行くので、ポールダンスやエアリアルの演目を観に行ける場として…と思っているところがあります。
ストリップ自体、身体を張っているのに、そこに更に身体を張っているものを求めている…って自分の癖を感じますが、目当ての踊り子さん以外も毎回楽しみに観に行っています。
ストリップ劇場でのことは夢みたいなもので、劇場から出ると忘れてしまうことが多いからか、個性が特に強かったり、演目にインパクトがあったりする自己プロデュース力が高い踊り子さんを好む(覚えている)傾向があるようです。おぼろけにしか覚えられないとはいえ、ダンスがキレキレの人は観ている時、とても楽しんでいますし、ステージの上のことは基本的にどれも楽しいです。

…脱線しましたが、アキさんの演目を2つ観てこの日は劇場を後にしました。布施駅から日本橋駅まで行き、丸福珈琲店でひとやすみ。


恋せよキモノ乙女に出来た場所だ!

食べたものは違うけど…。


日本橋から京都の四条駅まで出ましたが…大阪→京都って結構あるんですね。キモノ乙女の主人公が京都までお茶しにいくのを家族に「そんなところまで?」と云われていたけど、その意味がわかった…。

京都の宿は素泊まりだったので、寝る準備をしてうとうとしていました。
あんまり眠れなかったなぁ。

5月3日京都(そして帰宅)

あんまり眠れないとはいえ、お腹は減るので、モーニングに喫茶店六曜社が徒歩圏だったので、六曜社でモーニング。
人気店なので、並びましたが、ゆっくり旅なので気にせず気長に。
名物のドーナッツは12時からだそうなので、それは次回かな。

少し食べたりなかったので、錦市場で鱧の天ぷらを食べました。

鱧、関東だとほぼみかけないので、関西ならではですね。

宿をチェックアウトして、京都駅で実家に送る阿闍梨餅を買い、荷物をロッカーにあずけて、京都散策。
去年がしんどかったので、縁切り縁結び神社にお参りしてきました。力技で縁切りしてくれるそうですが、大丈夫でしょうか…ちなみに今、私は結膜炎になり、腕と足がめっちゃ痒くなっています。これが治ったらなんとかしてほしい。

そして、京都でのメインはアスタルテ書房ハンス・ベルメール展!

ポスター作品が中心でした。
ハンス・ベルメールの人形写真作品は欲しいのですが、去年の引っ越しが大変だったので、慎重に検討したい…。
アスタルテ書房は初めてだったのですが、扉を開けたら幻想文学中心の書斎!そして、硬派な古本屋さん!という雰囲気で、久しぶりに店舗に足を運ぶ楽しみがありました。

アスタルテ書房の後はアキさんにオススメしていただいたアンティーク着物さんの戻橋へ。

点数が多い&ハードル低めの金額設定なので目移りしてしまいますね…。
近くの喫茶店も気になっていたのですが、行列だったので諦めました。


カオマーケットでチョコレートを買ったり

リプトンでお茶したら、体力切れで、東京に帰ることに。
行けなかった場所もあるので、またね、関西!

5月7日東京

国立近代美術館で鏑木清方展を滑り込みで鑑賞。

「願はくば日常生活に美術の光がさし込んで暗い生活をも明るくし、息つまるような生活に換気窓ともなり、人の心に柔ららぎ寛ろぎを与へる親しい友となり得たい」とは鏑木清方の言葉だけど、最後にこの言葉が出てくるので、染みる。
自分にとっての美術の光は明らかに人形なのですが、大阪・京都の旅でしみじみしたので。

恵比寿まで移動し、恵比寿では四谷シモンの個展。

そこからさらに渋谷で金子國義

…京都のアスタルテ書房を引きずりすぎな梯子をしていました。
5月8日は澁澤龍彦の誕生日なのですが、なんとも澁澤龍彦的なものを摂取してきたのでは?な連休でした。


大阪行きの前に畳に下ろした、りーぬ。
最近はハンス・ベルメール作品に寄せて、ボーダー靴下、ストライプのリボンです。ちょっと顔がハンス・ベルメールの版画作品っぽく撮れました。

大阪ではピンポイントに好きなもの、京都では好きなものの原点、東京ではその振り返り…でしょうか。
好きなものがはっきりしすぎて固定されてはいますが、周辺、あるいはまったく違うものを見ることによって、自分なりの振り返りがあります。
好きなものをずっと好きでいるための工夫でしょうか。
今回の旅でりーぬへの愛がますます深まったので、早めにお洋服を作ってあげたいです。