下期ベストです。
今年は144冊…例年より100冊ほど読んだ本が少なかったけど、なんとかベストが出せるぐらいにはなんとかなりました。
上期のベストはこちら
下期のベストは下記からどうぞ。
明治~戦前昭和の貧困層の話。
貧しさを放置した罪というのは一向に問うところがないという言葉に頷くし、最暗黒とまで書かれている貧困層のことをみると、やっぱり良かった昔なんて無いんだよ!と思いますね。
服飾と、戦争より前の事~7月に読んだ本の話 - 衛生ゴアグラインド
テーマが良い。
戦争は女の顔をしていないと云いますが、かつて戦争は女文字で生活の顔してやってきたのだ…という研究。
詳しくはこちら
女文字でやってくる戦争『「暮らし」のファシズム』 - 衛生ゴアグラインド
今年は春日武彦の本を何冊も読んだけど、ベストはこれ。
男性生殖器の話かと思ったら、男性の生きづらさについての本だった。
小説では数少ないランクイン。
どこを取っても変態ばかり!グチャグチャしていてよい。
くわしくはこちら
内容というより、読んだタイミングで。
澁澤龍彦の元パートナーとして読むと、独り身である今、しんみりしてしまう。
内容云々よりも、矢川澄子の人生を思うそんな読書。
やっと本が読めるようになって読んだ本。
底辺託児所で観た出来事のエッセイ。
これも内容というより、読んだタイミングで。
幻想的ではあるけど、読みながら精神的な病気を患っている人なんだなと思うし、セルフネグレクトに至る描写が「わかる…」となってしまった。
「こんな家に住んでいると、人は死にます」と衝撃的な言葉も出て来る…社会と繋がっている状態って大事。
今年最後に読んだ本。
ハンス・ベルメールの評伝。読むと自分の趣味嗜好のOSはシュルレアリスムだったんだなーとなります。
以上、下期10冊です。
貧困、生活、鬱屈、ジェンダー、フェティシズム、エッセイ、貧困、病気、ゴミ屋敷、人形…病んでいるといえばそれまでだけど、世の中幸せな事ばかりじゃないんだぜ!
では、このラインナップと上期を戦わせた年間ベストは下記の通りです。
『赤い人』
『百年の女』
『ひとり暮らしの戦後史』
『ブラッド・ランド』
『オルガ』
『「暮し」のファシズム』
『べろべろの、かあちゃんは』
『鬱屈精神科医、怪物人間とひきこもる』
『子どもたちの階級闘争』
『死、欲望、人形』
暗いけれども、私の今年を振り返るとだいたいこんな感じです。
厄年残り1日、ファイナルデスティネーションシリーズみたいなわけがわからないお亡くなりの仕方をせぬように気を付けたいですが、何を気を付けたらいいのかまったくわかりませんね。