衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

音声ゴアグラインドブログ版9月号

残業が多すぎて、本があまり読めていない&パソコン開くのが億劫で結局月一更新です。

今回もスペースのブログ版になります。

 

前回から13冊読みました。

1ヵ月10数冊ペースです。

 

春日武彦特集を組んだ関係&読み切れなかったので、春日武彦の本を3冊読んでいます。他は記録には残していないけど、図書館で着物雑誌の『七緒』のバックナンバーを読んで暮らしていました。

着物関係ですと青木玉の本も2冊読んでいました。幸田文の娘さんですが、幸田文の話が多いですね。

 

 

エッセイ集。単行本未収録の文章をまとめた物なので、初出が医療関係からユリイカなどバラバラ。

ラブドールと占い師」と題したエッセイで「世の中はチューニングの狂った人たちであふれている」と締めているのがよかった。理解されやすい事ばかりではないのだ。

運命を司る神がいるなら胸ぐら掴んで「手を抜いているんじゃねえよ、このクソ怠け野郎!」と毒づきたくなると書く一方で、「幸福は断片でこそ意味を持つ」と思い、人生の意味を問われれば、著者なりの回答はしっかりあるので、私としてはなんだか安心できる本。

本当、春日先生の文章は心地よく、そして皆それぞれに地獄があるけどささやかなことに幸せを見出してみるとまぁ、なんとか生きて行けなくもない気がしてくる。

 

特殊清掃会社の仕事にアルバイトとして参加し、書かれたルポルタージュ

元々ネットでの連載だからか、真面目でもキャッチーで読みやすさ抜群。

「こんな家に住んでいると、人は死にます」と衝撃的な言葉も出て来るけれども、依頼人の暗くないその後などもあり、暗くならない&部屋を片付けたくなる。

潜入ルポは他にも読んだことがあるけど、これはコロナ以降の本なので、孤立していく状況を憂う文章もある。なかなかしんどかったであろう話も多い中で、依頼人の隣の人が汚い仕事も厭わず片付けを手伝う話がよかった。社会性というか…社会と繋がっている状態って大事。

 

 

片付け指南書。

文字中心で写真はほぼなし。これに従えば何とかなりそうな気がしなくもない。

抜粋すると「まずは減らす」「収納道具は最後に買う」は片付け界の鉄板なので、収納について考えるのは物を減らしてから!物を減らすのが先!収納道具は最後に買え!

服が似合わないのに捨てられないという悩みに対して「似合っていない事に気がつけるのはファッションセンスがあること。服は自分を表現するものだから、似合っていないのに着ていては自分の価値を下げること。似合っている服を着るほうが、ずっと素敵にみえる」という趣旨の回答がよかった。

捨てられない理由が思いつくなら、捨てる理由について考えるのもいいんじゃなかろうか。

この本、風水の話も出て来るけど、さらっとなのがいいですね。片付け本かと思ったらスピっていた本もあるので…ちなみに言い分としては統計に基づいた環境学とのこと。
心を潤すもの、暮らしを快適にするものは必需品とあるので、別に捨てさせようとしているわけではないのだけど…本好きやコレクターは片付け本、嫌う人多い気がするんですよね。どうでしょうか?

 

 

特集:生活、特に片付けについて

はい、この流れで片付けの話行きますね。

私は片付け本と生活系の本を読むのが本当に大好き、そして片付いた暮らしをするのはもっと好きなので、生き生きした私をお楽しみください。

先に云っておきますが、丁寧な暮らしをしてみたり、生活を充実させてQOLを上げたり、自炊で美味しい料理を作っても家庭崩壊するときはしますので、片付けや生活は余計な期待はせずに追及するのが良いと思います。

 

再放送になりますが、片付けをするにあたっての鉄板は「まずは減らす」「収納道具は最後に買う」になります。だいたい皆収納道具を先に買おうとして失敗します。

部屋を片しているはずの私でも「やっぱイラネ」を最近やらかしました。

本当、片付けを始める前に云っておきたいことがあるとすれば「収納道具は最後に買え」です。

 

あと偏見ですが、減らす、捨てるのを嫌がるのは蔵書家含むコレクターと老人という気がします。

シニア向けの片付けについて。

捨てる、捨てさせるのではなく、ものをどけて理想の空間を作ってから自然と選択して捨てるようにさせる…という手法を紹介しています。

希望を持たせるやり方なので、シニアじゃなくて、物が多い人に有効なのではないでしょうか。一度、スッキリした空間を観てみるとイメージもわきやすい気がしますし、スッキリした部屋って私は過ごしやすくて大好きです。

 

遺品整理、生前整理、お金や土地の相続を磯野家でわかりやすく解説した新書。波平が物で転んで盆栽に頭を打ってお亡くなりなることから磯野家がゴミ屋敷になっていた事が発覚するという暗い始まりですが…安心して下さい、ちゃんと解決しますよ…!

この本の中で着物はリサイクルショップで買い取って貰えるけど、身長160cm以下の人向けのものは買い取って貰えないとあり、私の着物は私がお亡くなりになったら片付けを阻むものになるんだなぁ…と思うなどしました。

それ以前に着物の価値ってそんなにないんですよねぇ。

 

片づけ、ミニマリズムシンプルライフ、丁寧な暮らし…とその辺を読みあさってきたけど、大切な物は取っておく、ただし厳選したものだけだ…というのが今のところしっくりきますので、大切なものだけ残すつもりで選別していくのが良いかと思います。

もっとわかりやすく云うと絶対に捨てたくないもの以外は出来る限り減らすのが良いんじゃないでしょうか。

 

ゴミ屋敷奮闘記

ゴミ屋敷奮闘記

Amazon

著者が掃除業者にアルバイト作業員として入社してみたゴミ屋敷の片づけルポタージュ。虫、悪臭などの描写と汚部屋写真に今後も掃除は継続しような…と思うなど。

それにしてもこの本に出てくる言葉でいい言葉が「部屋片づけた方が人が呼べるし、性行為できる」ってありまして…性行為は人にはよりますけど、人が呼べるだけの片づけをしておいた方が社会と繋がりやすくやすくなるので、基準にしておくといいかもしれませんね。

 

 

片付けのプロに指導された人たちそれぞれの話。

どれも片付けで人生がポジティブな方向に変わる!という筋書きなので、何かのプロモーションの為の小説かと思ったら、初出は小説雑誌なので、何かのプロモーションという訳ではなかった。

片づけなるものは確かに本人が幸せになる可能性を秘めていますが、先にも云ったように家庭崩壊するときはします。

 

 

犯罪者は部屋が汚いと云う話が出てくる本。

最強にモチベーションが上がります。

 

ひとまず、片付けの本を色々読んでみてのまとめとしては

・まずは減らす

・収納道具は最後に買う

が、やはり鉄板になります。

変化球ですと、収納を先に買ってそこに収まるだけにするというやり方もありますが、自分がどういったタイプか見極めた上で試したほうがよさそうです。

私らしくないポジティブなものの言い方をしますと…まずは「どんな部屋に住みたいか」を考えてそれに向かう過程の中に「捨てる」「収納道具は最後に買う」があるという具合です。

私は「掃除がしやすいすっきりした部屋」をイメージして大体そんな感じの部屋にしました。

具体的にしたことを申し上げますと

・できる限り作り付けの収納の中に納まるようにする

・外から見える家具は洗濯機周りのラックと本棚のみ

・外から見えない部分(押し入れ)は収納家具を駆使する

で、かなりスッキリした部屋を作っています。

ここに至るまでに物はかなり捨てました。

急な引っ越しだったので、夜逃げで持てるだけ…をイメージしましたね…イメージのみで、実際は普通の引っ越しでしたし、軽トラで引っ越ししています。

ただ、彼氏とパートナーシップ解消&同棲解消だったため、人形たちを運んでいたらDV夫から逃げる女性ってこんな気持ちかしら…と思う瞬間もありました。

コレクターの人でコレクションがあるから逃げられなかったという話も聞きますので、物を持つ覚悟は必要かと思われますがパートナー由来で不遇な目にあうのは人災ですので、コレクターの人がコレクションの安全を確保して逃げられるサービスとかあるとよいのではないでしょうか。難しいかな。

ちなみに相手の名誉のために云いますが、DVはされていません。

 

片づけについて語ってきましたが、今年の大掃除が去年よりも少し楽なものでありますように。

ちなみに粗大ごみは捨てるのに時間がかかるので、すぐに取り組むのが良いかと思われます。