衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

読書と私と最近のこと

本は読んでいましたが、これだ!と思うような本に出会えなかったり、それどころか、こんなひどい本がベストセラー…世の中には毒にはならないけどもしかしたら薬にはなるかもしれない本が好きな人が多いんだな…とげんなりしていました。

かといって私が好きなものが流行ることはないので、流行ったら心配になる。

 

本に関することでは、私が大好きな春日武彦のインタビューでこんな言葉が出てきた。

よくベストセラー本を読んで「癒やされた」「泣けた」などといった月並みの感想を言う人がいますが「共感するのはおかしいだろう」と、いつも思います。売れている本というのは、万人向けをするように、なるべく共通項が多い部分をおそらく語っているのだろうと思います。ですから、そういった本ばかり読んでいる人には、「あなたらしさに沿った文章や語り口の物など、もっとプライベートな本があるはずだよ」と教えたくなります。

そうなんだよ…私は本に限らず自分にしっくりくるものを探して買う事を喜びにしているので、好きな作家がこういうことを云ってくれるのは嬉しい。

 

自分がしっくりくるもの…本に限って云えばハマったら評価が爆上がりするものでは「変態・残酷描写の丁寧さ」「人形への取り扱い」がある。

変態も人形も雑に扱われると「どうです、変態でしょう!」「人形、怖いし、変態ですよね!」と雑な仕事をしている癖に作者がドヤ顔しているのが思い浮かぶので「うるせー!」と思いながら「もっとがんばりましょう」のハンコをベタベタ押したくなる(実際にはやりません)。

最近、柳下毅一郎氏が先に挙げたような見下した雑な仕事を「こんなもんでよかんべ」と云い「『こんなもんでよかんべイズム』を許していれば、いずれは自分の愛するものが「こんなもんでよかんべ」と言われるだろうということだ」と書いていたので*1、今後もこんなもんでよかんべイズムは積極的に嫌っていこうと思う。

 

ただ、いつまでも変態!血まみれ!死体!内臓!くさい!とかやっていても疲れるし、人形と云うニッチなジャンルを漁り続けるにも食傷している(特に現実の人形に関しては、うちの人形の作者の人形だけが好きというレベルに移行してしまったので、私の中では余力になってきた)。

じゃぁ、どうしたらいいんだ?と思うと、私は少しニッチな話題だったり、人への敬意が感じられるものが好きだという事になる。

去年の面白かった本に挙げた『テトリス・エフェクト』は冷戦時代のゲームのライセンスを巡る話になっているが、プログラマー同士の友情の話でもあるし、敬意を金で示したことで話が進む。これがドラマチックでよかったし、翻訳家の石井桃子についての『ひみつの王国』も石井桃子さんカッケー!な仕様で大変面白かった。

新たな概念ではダークツーリズムも気になっているし、読みたい本は幸いにしてまだそこそこ残っている。

経済回しにたまに外には出るけれども、3月も本をたくさん読んで、後は体力温存と免疫のためにも寝ていたいです。生活のためにも働きますけど。

 

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