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本、人形、素体

鉄のカーテンの向こうから『テトリス・エフェクト』

生まれて初めてプレイしたゲームのこと。

テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム

テトリス・エフェクト―世界を惑わせたゲーム

 

読了。

ご存知ソ連生まれのゲーム「テトリス」の誕生と権利をめぐるノンフィクション。

後半のライセンス問題でのロシア人のターンが痛快。

冷戦期の話なので鉄のカーテンと云う言葉が何度も出てくる。そして「ホテルが壊れているし、おもてなし精神なっしんぐ」「金があっても予約しなくちゃ何も食べられない」「よくわからない臭い食べ物」「運転手が酔っ払っている」「船を出してもらったけど、船の周りで人が歩いている」「突然のゴルバチョフ」等、ソビエト時代の話も充実。

話としてはドラマチックな部分が多いので、映画向きなのですが、映像化の話は来ているみたい。完成しているのかしら?そして、日本で観られるかな?

あと、ライセンス契約の際に日本側の刺客(刺客ではない)がちゃんと金を払って見せたことや、同席したテトリスの加発者と心通じるものがあって交渉がスムーズに進んだことから、営業や契約は「敬意を持って対応する」のが一番大事…と思うなどした。先にも書いた通り、ここからが特に面白いところでもあるのだけど。

 

さて、この本を読んでいるときにチェイサーでテトリスしていたのだけど、本文にも出て来るとおり、東側が西側を堕落させる為に開発したのでは?と思うほど中毒性ありますね…。私が初めてプレイしたゲームは多分パソコン版のテトリスです。多分、PC98シリーズ。