衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

明日が見えない『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した』

労働と貧困の本はつい読みがち。

アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した

アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した

  • 作者: ジェームズ・ブラッドワース,濱野大道
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2019/03/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読了。

英国の底辺ブラック職場への潜入ルポ。英国版「明日が見えない」…英国の事情も日本とそんなに変わらないようで辛くなる。

著者が結論で対策はこうして…などと云わないのが、この本で少ないポジティブなところだけど、綴られた現実は辛く厳しい。

Amazonもウーバーもだけど、AIに管理(監視?)させると、人間の尊厳を奪ってくる感じがあるし、差別も横行…。

あと、低価格サービスになると客の質が悪くなるのはどこも一緒ですね…お金は…取ろう&払おうと思いました。

 

それにしても、英国でこうだし、日本は…と思うと実はあまり変わらないんじゃないかと思います。

昔は炭鉱、今はAmazonの倉庫が出来たさびれた町で、平山夢明の小説に出てきそうな頭のおかしい気がするオッサンが出てきたのが妙に記憶に残るなど。平山夢明は川崎の工業地帯出身だったので、血気盛んそうな町にはそういうオッサンが可視化しやすいんだろうか…。