三部作全部読み終えたので。
読了。
シリーズ3作品目。1作目で亡くなった少女の娘が空から落ちてきて、亡くなった少女を蘇らせる旅に出る話。少年少女がそれぞれの特技を活かしたり、違いを疑問に思っても「それはおかしい」などとあまりいわない、個々の意志が尊重される変形優しい世界でした。
亡くなった少女が日本人(日系人?)で、娘もそっくりなのだけど両方とも「パンツ履いていないけど恥ずかしくないよ!」みたいな人物として書かれている。日本人だからなのか、彼女らのお菓子の国がそんなノリだからのか…どっちだろ?
お菓子の国の別の女の子は真面目なしっかりしたコだったので、やっぱりファンタスティック日本人属性かな?
シリーズ1作目。
居心地が良かったと思える異世界から現実世界に帰ってきた少女たちばかり集めた寄宿舎での出来事。独自の用語に馴染まぬうちに殺人が起こったり、校長から死体処理を命じられて死体にある処理を施すなどタイトルと裏腹にエグいことをしている。
翻訳の関係なのか、私がファンタジーの世界にそんなになじみがないのか、読みにくかったのですが、ほかにも同じ感想の人がいたのでそういうもののようです。
こちらがシリーズ2作目。
吸血鬼が統治する世界に入り込んだ双子の姉妹の話。前作で時系列は後にある『不思議の国の少女たち』が「てめぇ、どこ中だよ」のどこ中がやたら出て来てわかりにくかったので、1つの世界だけで話が進むことがあり話としてはこちらの方が纏まりが良い。吸血鬼に寵愛される妹に対し、マッドサイエンティストの助手で丁稚みたいな姉が恋人作ったり村人と交流を持ったりして毒親から独立したみたいになっているのに、妹がいらんことするから、もー!
ジャンルとしてはイギリスのヤングアダルト向けに相当するのですが、先にも書いた通り個々が尊重される変形優しい世界でした。
セクシャリティが多様化していて、同性の恋人がいたり、人間ではないものが好きだったり、それ以外にも誰かを不可解に思ってもそれぞれがなんとなく折り合いを付けていたり、多様性が許容される世界なので、読んでいて気分が良かったです。
3部作だったはずがあと2作品刊行されるようなので、そちらも楽しみ。翻訳されるかしら?