衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

フィクションから現実への置換『悲しみのイレーヌ』

3月は31冊読めました。計算上は1日1冊という感じでしょうか。

今月最後に読んだ本が読みごたえがあったので嬉しい。

悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

悲しみのイレーヌ (文春文庫 ル 6-3)

 

読了。

陰惨なバラバラ殺人事件から発覚する連続殺人事件。フィクションからの見立て殺人であることが発覚するので、本がキーワードになっている。

最初の事件がエグい惨状なこともあり「まずは殺す、適度な間隔で殺す…」というロジャー・コーマンの教えって汎用性あるよね…という間違った感想を思った。

キーになる本を出していた出版社が1985年倒産したこともありホームページがないため、古書店の在庫目録から情報を集めて…というエピソードが出てくるけど「ファンサイトぐらいあるだろ」「国会図書館」「ウィキペディア」「日本の古本屋さん」「メジャーなジャンルなんだから私設図書館とかないの?」と完全に日本の事情を引き合いに考えてしまった。フランスだとまた事情が違うのかしら?ただ、一定以上古いとネットで情報が無いのも傾向としてはあるよね。