衛生ゴアグラインド

本、人形、素体

死から始まる期待『開かせていただき光栄です』

 楽しみにしていた1冊が楽しいと嬉しいですね。

読了。

18世紀ロンドンを舞台に解剖教室で新たな死体が発見される事から始まる解剖と殺人とある愛の話。ジョン・ハンターがモデルという事もあり、期待して読んだら期待に応えてくれた!

ジョン・ハンターがモデルになったダニエル・バートンよりもその弟子たちが活躍する、猥雑で不衛生なロンドンの描写が良い。

解剖シーンから始まることもあり「まずは殺す、そして適度な間隔で殺す」というロジャー・コーマンのメゾットを思い出しましたが、そのメゾットに一致する形で文章力がある皆川博子が書いてくれればそれは楽しいに決まっているじゃないですか!という気持ちなのですが、皆川博子ロジャー・コーマンはあまり結びつけないですね…。

 

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯 (河出文庫)

 

この本が参考文献にあるということで信頼が持てる。