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本、人形、素体

オーストラリアンサスペリア『ピクニック・アット・ハンギングロック』

映画を観る前に小説を読みました。

ピクニック・アット・ハンギングロック (創元推理文庫)

ピクニック・アット・ハンギングロック (創元推理文庫)

 

読了。

女子生徒がハンギングロックに行ったら行方不明に!…というのは序盤の話で、あとは周囲の人々と学院の崩壊の描写が続く。その様子にページをめくる手が止まらない。

あとがきで削除された章にも触れているけど、これは編集者の手が入ったことによりいい作品になった例かと。何も解決しない、謎は謎のままだからいいまとまりになったと思う。

 

映画はまだ観ていないのだけど、絶対に素敵だろうなぁ。白いモスリンのドレスの女子がいっぱい出て来るし。

ちなみに映画の方はこの作品をみた人はこんな作品も観ています…に『サスペリア』が出て来るとのこと。

少女の死が明確に書かれるのは1件だけとはいえ、確かにサスペリア感はある。魔女がいなくて、死人も少なくして、ショッキングさと画面が赤くないサスペリア

勝手にサスペリアと関連付けてしまいましたが、サスペリアと勝手に関連づけられている作品に『エコール』がある。元はエコールの監督の誤認(原作がサスペリアと一緒だと思っていた)によるものだけど、寄宿舎で、なんかロマンティックな格好の女子たちがわらわらいるという点では『サスペリア』『エコール』『ピクニック・アット・ハンギングロック』は似ている気がしなくもない。

昨日のサスペリア読本に『エコール』と『ミネハハ』(ともに原作は『ミネハハ』)の記載があったので、ここで繋げてきたか…となりました。

 

個人的に少女ネタ×バレエダンスは食傷していて苦手なので、美少女がわらわら出てくるけれどもバレエダンスが出てこないという点で『ピクニック・アット・ハンギングロック』は個人的な評価が高いです。はやく映画の方も観たい。