着物を着て暮らすことを始めたので、着物に関する本を手に取るようになりました。
楽しかった本2冊の感想などを。
読了。
着物エッセイ。どうして着物の世界はこうなっているの?→専門家に聞いてみようの流れが安心。お太鼓結びに違和感があるという話があったのだけど、私も先日ギャーギャー云いながら結んだので、はい、わかります…となった。
今の着物のルールは茶道の世界の人が作ったものであり、茶道の着付けとその人に合った着付けは結構違う様子。「茶道はたぶん嫌いじゃないと思うけど、着こなし面では諸悪の根源みたい」と思って笑っちゃった。
あと、着物警察って呼び方はここ数年で呼ばれて広まったという話があって、ふふっとなるなど。6年ぐらい前の時点では他人の着物に一言多くて酷いと手が出る人の名称は「お直しおばさん」だった記憶があります。
読了。着物エッセイ。
日本にいた頃はお嬢様、現在はヨーロッパのセレブではあるのだけど、厭味がないので安心して読める。着物は新しく仕立てると高いからアンティーク店で似たようなのを探して楽しむことをさらっと薦めてくれる話もあって良い…。
この自称着物初心者応援エッセイ(ここでは紹介しません)を読んだ感想で「着物はお金がかかり、上流階級の人たちのもの」って感想があって大失敗だなぁ…と思ったけど、『きものを纏う美』は著者がセレブでもあるにも関わらず「新しいきものは気に入ったものがあっても高くて買えない場合もあるけど、デパートなどで下見をして古着屋さんで同じようなものを見付ける工夫」を語ってくれたのはなんだか許されたような気持ち。