衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

駆け抜けた昭和『トリニティ』

表紙が宇野亞喜良だったので、手に取りました。

トリニティ

トリニティ

 

読了。

 

作家、イラストレーター、彼女らの仕事の場であった出版社に勤めていた事務…戦中戦後生まれの女性たち3人の昭和。雑誌という題材も取っつきやすかったし、フリーランス、どこかの専属、専業主婦…人生をどう選んでもそれぞれに地獄があるなぁ…という具合で読み応えがあった。

特に現代から過去を語る登紀子(三宅菊子がモデル)は最初は印象が悪かったけど話が進むにつれて印象が変わる。業界が長くて老害扱いされたりするなんて、そこそこ年齢を重ねて特定の集団にいるとやっぱりあることなんだなぁ…としみじみする(前の職場でやられた)。

 

出版社の元ネタはマガジンハウスで、人物たちが携わった雑誌は平凡パンチとan・anが元ネタ。

この創刊からしばらくのan・anは大学で習ったのと、女子のひとり旅をプッシュして本当に流行っていたのは別の本で読んでいたので、知識が繋がる、呼び起こされる喜びがありました。参考文献も読んでみたいな。