衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

本を読み語る喜び、知る喜び『辺境図書館』『氷』

ちまちま本を読んでいました。

辺境図書館

辺境図書館

 

読了。

読書エッセイ。作者自身の書へ付言もあり、それが読んだことがある本だとなお楽しい。作者の過去の話もあり、戦争前後の話は『倒立する塔の殺人』、霊媒にされた経験については『巫女の棲む家』に活かされていますね…と感じられるのも嬉しい。

セレクトがマニアックな33冊中、私が読んだことがあるのは3冊だった。アンナ・カヴァン『氷』のページで終盤の台詞が引用されているのだけど、私も好き。やはりあの台詞が良いのね。

あと読んだ事があるのはドノソ『夜のみだらな鳥』、ヤーン『鉛の夜』…『夜のみだらな鳥』は最初に語られる一冊なのだけど、苦労して読んだから取り上げられているのはとても嬉しいな。ちょっとマニアックな本ほど人様の感想を読むのは楽しいです。

 

氷 (ちくま文庫)

氷 (ちくま文庫)

 

凍りついていく終末を迎える世界で失踪したアルビノ少女と彼女を探し求めに世界を奔走する男の話。

話が拾いにくい箇所(あれ?なんでこうつながるの?ってなる)が多かったのだけど、被虐のアルビノ少女が最後に「自分は自分で守りたかった」と心中を告白するシーンが好き。氷が迫りくる終末なので、アルビノ少女が終末の正体?って思いかけたんですけど、違った。

そして、こんなところで大して触れてこなかったはずなのにセカイ系創作物に毒されているの知りたくなかった。