衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

人生が変わった1週間『庭師』

前に読んだ本が良かったので同じ作家に手を出す。

庭師 ただそこにいるだけの人

庭師 ただそこにいるだけの人

 

読了。

金持ちに拾われて成長した庭師の男性が何故か時代の寵児に祭り上げられる話。

「庭には成長にふさわしい季節があります。春と夏がありますが、秋と冬もあります。そしてまた春と夏がやってきます。根が切り離されていないかぎり、心配はいりません、すべてうまくいきます」

ジャージ・コジンスキー『庭師』

この言葉を発言して、相手が勝手に解釈してそこから話が大きくなる。

容姿に恵まれて仕立ての良い服を着ていることや言葉数少ないところから相手がどんどん勘違いしていく様子のだけど、この主人公は無欲なので勝利も敗北も無さそう。副タイトル「ただそこにいるだけの人」というのがよくわかる。

 

『ペインティッド・バード』のコジンスキー(翻訳によって名前の表記が微妙に違う)の本なので、どんな恐ろしい事が起きるのか…と心配になったけど、皮肉なんだなろうな…という部分は大いにあれども血が出なかった。

コジンスキー個人についての解説もあり、戦争の時のいじめで5年ほど声が出せなかった、英語がわからないまま渡米し、辞書を片手に古典英米文学を読み、日に4本の映画を観て英語を習得したとのこと。