読みたかった本が読める喜び。
読了。
妊娠したラブドールの写真から始まる妊娠や妊婦のアートや文芸での扱われ方など。
マタニティフォトの話があるのですが、お腹に絵を描くものがあるのを初めて知りましたが、心が汚れているので過去に見た非人道的なものを扱う創作物を思い出してえーっと…と戸惑うなど。
そして妊娠するアンドロイドの話があるからか、人形の話が割と出てくる。切り口のせいか人形の話題も新鮮だったり、観たことがないものもあって掘り出し物感。
胎盤人形の章で胎児の球体関節人形が紹介されているのが掘り出し物。
URLがあったので、スクリーンショットを取りました。
木でできている!
こちらで閲覧可能。
そしてそれが日本に伝わって模倣品で作られたとされているのがこちら
↓
二重関節になっているし、こちらも木製。
『〈妊婦〉アート論』の第4章『あるべき』女児用人形とは何か、の内容をより発展させた講義を聞いたときの感想。
この時の私の感想で妊娠と人形だとハンス・ベルメールの話を思い出すと書いたのですが、『〈妊婦〉アート論』にはベルメールは特に取り上げられていませんでした。
もちろんなくてもいいんだけど、友人が(ベルメールの人形を)「(当時のアンチテーゼとして作られて)労働しないし、生殖しない」と説明してくれたのが私の中でいつまでも強く残っているのだな…と思うなど。