衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

読書の楽しみと好きなモチーフと『巫女の棲む家』『夜のリフレーン』

去年の今頃で「今月は13冊読めた・本を読んだ数など自慢になりませんが、少ない人生経験からするとこういう時は(私の場合に限って)大体気が狂っているので心配です」なんて云っていたのですが、現時点で35冊…去年はバリバリ働いていたので、使える時間の違いはあるとはいえ、本を読む量が増えました。

読書楽しい、ヒャッハー!という気持ちは忘れずにいたいです。

巫女の棲む家 (中公文庫)

巫女の棲む家 (中公文庫)

 

読了。

戦時中の不幸で姉を亡くした霊媒の戦後の話かと思いきや彼が霊媒として呼ばれた先の医院の娘が新興宗教の巫女になるも少女本人は何者にもなれない話。 誰もたいして幸せにならず、話もぶつっと途切れるように終わるも、モチーフと語り口が魅力的だった。

最近はそうでもないのですが、少女が酷い目に遭う話が好きだったので「こういうの好きなんですよねぇ」という悪人の気持ちが生まれる。

そして作者が医者の家の生まれで霊媒にされた経験がかなり活かされている様子。

 

あと、少女が父親の蔵書を勝手に売る話は他の作品にも出て来た記憶があるので、作者の中で何か思い当たることがある行動なのかしら?

 

夜のリフレーン

夜のリフレーン

 

短編集。父の本を売ってしまう話(別にそれは話のメインではない…)はどれだったかな…。

この本を読んだ当時は、雛人形の博物館に収蔵された雛人形と人との関係「七谷屋形」、いきなりとんでもない告白から始まる「新吉、お前の」が好きだと感じていました。

収録作で唯一の再読「そこは、私の人形の」は中川多理さんの人形写真と一緒に収録されていて嬉しかった。もともと『巫女の棲む家』は中川多理さんによる皆川博子に関するトークイベントでちらっと紹介されて知ったので、好きなものから新たな好きなものが発見できるのは嬉しいですね。

本筋とは関係なのですが、この本の解説…もちろん解説は作者とは別の人…が「絵師とのコラボとしては~」とナチュラルに絵師って言葉を使っていてびっくりした。画家とかイラストレーターとか云わないんですね。自分より下の世代の言葉だと思っていたけど、そんなに定着した言葉なのか、絵師。