衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

地下へと続く悪の教典

ヴィレッジヴァンガードサブカルアングラへの入り口だったという話がTwitterで流れてきましたが、そんなものは私が茨城にいたころにはないんだぜ!

しかし、母が「少女期に澁澤龍彦を読んでいた」という人なので、おかげでこんな人間に育ちました。ええ、かなりダメな方向に立派に。

 

 

と、云う訳で私が母から影響を受けて読んだ本をご紹介。 我が家の暗黒情操教育をご覧あれ。

 

 

 

澁澤龍彦 

少女コレクション序説 (中公文庫)

少女コレクション序説 (中公文庫)

 

澁澤で好きな1冊…となると、好きなものの取り扱い率が高いコレかな。

澁澤に関しては「扱っているものは好きだけど…文章はあまり好きじゃないかな」と云ってしまうほどに、私はもう遠くへ来てしまったようです。

ちなみに表紙の人形は四谷シモンによるもの。母が「娘のようにかわいがっていたとのことなのにいつも裸で可哀そうだった」と思っていたそうです。

 

沢渡 朔

なおみ (日本傑作絵本シリーズ)

なおみ (日本傑作絵本シリーズ)

 
少女アリス

少女アリス

 

「なおみ」は人形と少女のいる風景。先日読んだ「りかさん」を読んだときに思い出しました。りかさんはもう少し小さいかな。 幼少期に「なおみ」を読んで育ったのですが12歳になって不思議の国のアリスにはまった私に母が差し出したのは「少女アリス」でした。

はまりましたね。…母よ、あなたはえらかった。

 

江戸川乱歩

黒蜥蜴

黒蜥蜴

 
黒蜥蜴 (江戸川乱歩文庫)

黒蜥蜴 (江戸川乱歩文庫)

 

今、青空文庫でも読めるんですね。

乱歩で最初に読んだのは「黒蜥蜴」でした。 家に剥製があったので、人間剥製は無理があるだろーと思っちゃう厭な子供でした。

そんなわけで乱歩で好きなのは、死体の修復を試みるも、上手くいかずに気がくるってしまう「蟲」が一番好きです。

 

ビアズレー

サロメ (岩波文庫)
 

サロメの。 ビアズレーを知ったのも母の影響。

ヨハネの斬首を観ると「サロメ!」といって喜ぶ我が母ですが、私もサロメは好きです。

後にマンディアルグが「ビアズレーの墓」という作品を作っているのを知り、今と繋がりすぎだろう…という気持ちになりました。

…こうしてみると「昔は好きだったけど今は別のものが好きかな」というラインナップ。

澁澤龍彦よりも鹿島茂の方が好き、 少女アリスよりもなおみの方が今は好きかもしれない、 乱歩は好きだけど昔ほど夢が見られなくなっている、 線画のくくりならビアズレーよりもバルビエの方が好みだったなど、今は必ずしもそれでなくてはならないという必死さが無い。

少女アリスで「自分は少女というものが好きなのだ」と思って生きていましたが、りーぬの身請け以降、少女モチーフへの執着がなくなったので、親からの呪縛が解けたかなと感じるのです。

あと、私の母は人形が嫌いなんですね。 私は人形に執着しているので、母と違うものこそ漸く自分で掴んだものだと思っています。

母の影響で悪の教典から始めてしまいましたが、 その悪の教典もきっかけに過ぎず、自分で掴みとったものを愛でて生きています。

 

(この文章は2014年5月に前のブログに書いたものを加筆修正したものです。5年だとそれほど変化がないな…という感じ。まぁ、趣味だし)