読了。
人と心を通わせる事ができる日本人形「りか」と彼女の新たな持ち主になった少女と周囲の話。児童文学なので本自体はサクッと読めますが、その中に出てくる人形観が大変刺さる。
少女と祖母の会話で「人形の使命は生きている人間の、強すぎる気持ちをとことん整理してあげる事にある」と出て来るけど、私が人形が欲しいと思った理由そのまますぎてびっくりした。
りーぬというわけではなく、人形を探して身請けしようと思った理由が「私は愛が重すぎるから人間としてのバランスを取るために自分の好みの容姿の人形を身請けしたい」だったので。
この本自体は去年の終わりぐらいにりーぬの作者の中川多理さんが紹介していたので知りました。好きな人から好きなものを見つけ出せると嬉しいです。