Twitterで先に書いてしまったけど、今年読んで面白かった本。
感想を書いた本の方が多いので、リンクも貼りました。
強制わいせつ事件を元にした小説。被害に遭う女性が可愛げがあり好感が持てる人物として書かれているだけあって、叩くなんておかしいよ!という作者の姿勢と、数少ない身内が庇ってくれる様子に救いがある。
私が堕ちずに済んだ地獄『彼女は頭が悪いから』 - 衛生ゴアグラインド
安心と期待の鹿島茂。今回は箴言。辛らつな言葉は幸せにはしてくれませんが、己を律するのに役立ちます。
幸せにしてはくれないが、己を律する『悪の箴言(マクシム)』 - 衛生ゴアグラインド
京都は好きだけど、ありがたがるものどうかと思う…と云うところに現れたこの本!
京都洛外出身の著者が割と本気で恨みつらみを書いていて、それが心地よいという変な本。
タイトルが最高にいいですね!
日本語の使い方にあれこれ解説したり、支那という呼称について考察する真面目な話もある一方、李白と杜甫についてすごくわかりやすく解説した話や、記録型の変態についての話がとても読ませてくれる。その一方で滋賀での一人暮らしや文筆業の年収と支出の話が妙に世知辛い。
知ってるから言いたくなっちゃう『本が好き、悪口言うのはもっと好き』 - 衛生ゴアグラインド
春日武彦と平山夢明が語っているんだから、不謹慎面白いに決まっているでしょう…という本。よって良識的な人はやめておいた方がいいと思います。
キ印の話をしようぜ!『サイコパス解剖学』 - 衛生ゴアグラインド
ミステリーをミステリーとして楽しむ感性に欠けているので、皆川博子式少女小説として読みました。終盤で明かされるある人物の関係性にニンマリ。
長らく読みたかった本でしたが、友人との待ち合わせの時間つぶしに入った新古書店で保護したので読めました。
現時点で最新刊の夜想であると同時に中川多理さんの作品集でもある本作。
装丁や印刷に拘り抜いて作られていて、久々に手元に置いておくことで喜びを感じられる本。
物語の中の少女と題し、幻想文学に出てくる少女を中心に人形化したシリーズたちは本が好きで人形が好きな私には本を読む楽しみと人形を愛でる楽しみを同時に与えてくれました。
うちのりーぬも載っております。
7冊挙げて4冊は今年出た本だったので、なかなか上出来だった気がします。
また楽しい読書ができますように。