衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

マニアだからなのか満たされにくい

文章よりもモチーフに目が行ってしまって楽しめなかったけど、語りたいから書いた記事です。あんまり褒めていないので、タイトルから書名は抜きました。

新装版 殺戮にいたる病 (講談社文庫)
 

読了。

女性を狙った連続猟奇殺人事件。文章の構成は素晴らしいと思うも、モチーフの面で「そんなこったぁない」と思ってしまうなど。

多分、発売予定当時読んだら、驚けたんでしょうけど、色々知りすぎて細かいところが気になって楽しめませんでした…。

 

と、いうのは、多かれ少なかれ私がシリアルキラーマニアの節があるからなんでしょうね。

この本でよく言われているのが最後の部分と叙述トリック、あとグロさなのですが、グロに関しては「作者はまともな人なんだろうな」と思ってしまいました。あとがきでこの作品を書いているときになんかおかしいと云われたそうなので、やっぱり普通の人なんだろうな(キチガイだったら面白いというわけではない)。

 

さて、こういうのは、餅は餅屋というか…平山夢明が書くんだったら「おっぱい切られているんですよ!そこ切って楽しいんですかね?仰向けになると流れちゃうことの方が多くないですか?ちなみにおっぱいってイノシシの肉みてぇな味するって、ロシアのシリアルキラーの記述で読みました!」って空気読まない人物出てきそう…なんて思いましたし、切り取られた人体に関しての描写も、もっとえぐく書いてくれそう。

他には猟奇殺人鬼に我が物顔で分析している人物が出てくるのですが、春日武彦が「精神科医に事件の絵解きをしてほしいと思うような人はサイコパスの餌食になりやすいから気を付けたほうがいい」という趣旨の発言をしているので、「こいつ信用できないぞ!」となり、物語に全く入り込めませんでした…。

きっと、文章の構成が秀逸なんだろうな…ミスリードを誘うもんな…読みやすかったし…。

 

サイコパス解剖学

サイコパス解剖学

 

この本を読んでいなくて、平山夢明春日武彦の本を読んでいなければ『殺戮に至る病』がもっと楽しい可能性が高いぞ!