衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

妹が語る兄の話『澁澤龍彦の少年世界』

師走なのに読書がはかどるのは、興味のあるものを読むようにしているから。

澁澤龍彦の少年世界

澁澤龍彦の少年世界

 

読了。

澁澤龍彦の妹である著者:幸子さんが語る澁澤龍彦について。

澁澤龍彦がメインかと思えば、昭和初期や戦中、戦後における生活のこと(ただし、裕福な家におけるもの)や、澁澤の一族の話もあり、戦前の話としても楽しく読めました。妹だからあっさり「タツオちゃん」と呼んでいるのも良い感じ。

澁澤龍彦三島由紀夫に推薦文を貰うのに著者である幸子さんが電話をした話があるのだけど、兄・龍彦にどんなおつかいを頼まれても、「よい妹なのである」と引き受けている兄妹関係だったそうです。

 

他にはお母様が英語がカタコトながら出来たので、戦後はアメリカの軍人が遊びにきて「早く帰りたい」と云ったり、龍彦少年が「東京にいたけど 家を焼かれたのでここ(埼玉の深谷)に住んでいる」と軍人に云ったらシュンとしちゃったなどのエピソードもあって発見でした。