衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

知ってるから言いたくなっちゃう『本が好き、悪口言うのはもっと好き』

読書する楽しみがあるのは私にとって良いことですよ。

読了。

タイトルがとてもいいですね!中身も面白いエッセイ。

著者が中国文学者なので漢字を含む日本語の話と中国の話が多い。中高生のうちに読んでおきたかった「ネアカ李白とネクラ杜甫」、

本を買いすぎて貧乏で記録魔変態の狩野亨吉についての「回や其の楽を改めず」が特に楽しかった。

「ネアカ李白とネクラ杜甫」 は当時の詩人についての解説や国の事情が大変分かりやすかったので、義務教育で漢詩を習うときに知りたかった。

当時の詩人は役人であり、文字が読め、古典がすべて頭の中に入っていてそこから言葉を取り出し詩を作り、更に漢詩は音楽的効果を上げようとしたもので…とのこと。

「回や其の楽を改めず」は性的なことに興味がありすぎてこじらせた変態っぷりを発揮した話が出てくる。その話から狩野亨吉が童貞か否かの話になるのですが、私は…こういう拗らせ方は童貞っぽいなと思ってしまうなど。

 

初出が20年ほど前のものなので、「こんな事件あったなぁ…」と思うものもありました。時事ネタは時々何のことかわからなくなりますが、これは当時報道された事件だったのでおぼえていた。

他には文筆業の収入の話もあるのですが、自分の好きなことをする生活とお金の兼ね合いはやっぱり難しいな…と思うなどしました。