衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

作風の事『ペルシャ猫を誰も知らない』『きりのなかのはりねずみ』

美術系専門学校の先生をしていた友人のアシスタントをしに行った時に聞いた話で「作品に関しては日本の学生も留学生も表現、作風に差はあまり感じられない」というもの。

多くの人が面白いと思う出来なのか、それとも世界が同じようなものを面白いと思うのか…。

ただ、最近Twitterで、中国アニメが中国独自の美術などを入れている様子に専門学校講師から聞いた先の話しや、ノルシュテインの「なんで伝統文化に目を向けないんだ!」という言葉から一歩出たものを感じた。

 

 この『ペルシャ猫を誰も知らない』という映画では規制の厳しいイランで若者たちが試行錯誤して外国の音楽(ロック、メタル、ラップなど)を演奏していましたが、すごく特殊というのはなくて、それぞれのジャンルに収まっている感じでした。

ラップの歌詞なんかはペルシャ語で「信仰よりもお金次第」というようなラップなのがちょっとお国柄が出ていました。

 

きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)

きりのなかのはりねずみ (世界傑作絵本シリーズ)

 

 お国柄と作品で思い出すのがロシアのアニメーション作家のユーリ・ノルシュテイン。「日本の学生はタイタニックは観ているけど歌舞伎を観ていないとは何事か!」と怒っていたのを思い出す。

ノルシュテインが影響を受けたセルゲイ・エイゼンシュテインも「日本映画はアメリカの真似ばかりで何で独自の映像美を撮らないの?」と云っていたそうなので、旧ソ連の映像作家は自国には無い何かを重視しているのかもしれません。

 

海外の何某か…料理、音楽、美術を観に行くときに期待があるとすれば自国では感じられない、見られない何かというのは自国にはない、その国の文化という事になるのでしょうか。私が求めているものは、ただの異国情緒かもしれないけど、せっかくですから何か違うものを感じたいと思うのもまた観客としての性かしらと思うなど。