衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

それは本当にいけないのか『性表現規制の文化史』

年中して読書していますが、秋はやっぱり読書です。

性表現規制の文化史

性表現規制の文化史

 

読了。

えっちなのはいけないと思います!」という言葉から始まる、性表現の取り締まりの歴史。

欧米キリスト教圏の話が中心でお堅いのですが、ところどころ「えっちなのは~」という言葉が出てくるので、緩急がついている…ような気がする。

細かい話題ではヴィクトリア朝の少女ヌードの話とキンゼイレポートの話が気になりました。

ヴィクトリア朝におけるモラルで陰毛があるのがポルノ、なければOK、なので少女のヌードはセーフ…という理論とのこと。また裕福な家庭の幼児は性別問わず女性の服を着ていたのではなく、女性が幼児の服装をしていたのでは?という説が気になった。

服飾関係の歴史でそういった指摘を見たことがなかったので、これで仮説を立てて調べたら面白そう。以前の『裸はいつから恥ずかしくなったか』の春画の話でも「それは考えたことがなかった」という仮説もあったので、新たに読んだ本と過去の知識のつながる瞬間はよいものです。

 

さてキンゼイレポートは「よかった、えっちなのは自分だけじゃなかったんだね…」という安堵をもたらしたのでは?という話に笑ってしまいました。

表立たない話題は人を不安にさせますからね。ただ、性的な話題は表立って支持しにくいなぁ…と思うのはやはり私も「えっちなのは場所は選ばないといけないと思います!」だからかしら。