衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

恐怖を楽しめるのには理由がある『恐怖の構造』『恐怖の作法』

読んだ本とそこから思い出した以前読んだ本の話。

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

恐怖の構造 (幻冬舎新書)

 

読了。

ホラー小説家が恐怖について語った新書。今好きな作家だからというのもあるけど面白かった。

前々から云っている「キチガイは好きだけど変態はちょっと…」という理由についても詳しい。

それによると

変態→過剰な自己愛。自分の趣味嗜好から欠点、弱さを容認し、それを強要してくる。自己改革やタフネスとは無縁の理不尽な押し付けをしてくる。大衆ができるけどやらないことをする。

狂人→自分の望むことについてはなりふり構わず突き進み、自分の弱さも含めた障害になるものととことん戦い、己を克服する。大衆ができないことをする。

…という振り分けになっています。

前に変態はすがってくる感じと云っていたけど、こういうことか~。

 

スプラッターがある映画は好きだけど、スプラッター映画は好きじゃないという話や、ホラー小説創作論も楽しいし、そりゃそうだわなーと思うなど。平山夢明作品のタイトルが魅力的な理由も感じられます。

ホラー小説志願者に送るアドバイスで「書き手自身がどんなアンテナを張って何に気づくか」とあるけど、日々を楽しく生きるのだってそうだと思うよ。面白いことはそうそう降ってこないんだから、自分で感じ取るしかないと思っていますよ。

 

恐怖の作法: ホラー映画の技術

恐怖の作法: ホラー映画の技術

 

同じ恐怖について語った本でこちらを思い出した。

ホラー脚本家による恐怖についての本。

自身の作品及び手法、ネットにおける怪談について、ホラー飽きたといいながらも脚本のべからず集を掲載するなど作り手なら参考になりそうな話がどさっと。扱われるホラーがファンダメンタルなホラーなのですが、著者の好みは私の好みとズレるので、好きだから楽しいというよりはプロの理論的な話が読めたので収穫があったなぁという具合。