衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

襲撃者の昼『首狩の宗教民族学』

読書は娯楽なので、自分の興味がある本を読むようにしています。

首狩の宗教民族学

首狩の宗教民族学

 

読了。

首狩について東南アジア、台湾を中心に書いた本。

統治時代に研究がされたこともあるからか、台湾の章が充実している。

タブー視される歴史だったからか、初めて知ることも多かったです。

豊穣を祈って、成人の儀式として、モテたくてなど首を狩る理由は様々あり、狩った首はどうしたのか、首を狩るルールや、首狩に関しての現地での言い伝えも多数紹介。動物の首だと喜ばなかった少女が人間の首をもってきたら大喜びって、もうサロメかそれ以上の話もありました。

 

モンド趣味丸出しで読みましたが、真面目な読み物でしたし、丁寧だったので好感度が高い本でした。

あと、最後に大戦時の日本人の首の話をもってきて、自分と地続きに感じがする構成も個人的に良いと思いました。

 

タブー視される台湾の首狩ではあるものの、「過去を克服する、過去の傷をいやす」「(首狩の現在の認識は)文化内で有していた重要な意義をないがしろ」にしているなど研究者の指摘のもと捉えなおされているという向きは負の歴史扱いのものと向き合うという今後の例になるのかしら?被害者がいると難しいことではあるものの、何らかの気持ちの折り合いが付けられたらとは思います。