衛生ゴアグラインド

人形を愛で、本を読み、肉を食べる

私の自死を避けるための方法

希死念慮とともに歩んできた時代が長かったものの、ここ数年はできるだけ死なないようにしている。

八本脚の蝶

八本脚の蝶

 

先日『八本脚の蝶』の話が出たときに、私はとっさに「この本は苦手な本だ」と思い出した。

 

元々はネット上の日記をまとめた本。SF、幻想文学、神保町、球体関節人形、フィギュアや模型もいけます!に加えてコスメもファッションもばっちり!という女性の日記だったはずが、後半は引用ばかりで間にメンヘラ日記になり最終的に自殺してしまう。

 

読んだ当時、自分と似通った人間の救いが死であることが大変不快な気持ちになった。

フィクションにおけるシンパシーを感じる人物はだいたい幸せになれずに死ぬ、異世界で幸せになろうとも生きているのは現実であっても、現実でも私と似通った人間が自死を選んでいるのは、なんだか本当に救いがなくなってしまって本当に厭な気持ちになってしまった。

 

私は死ねなかった側の人間といえばそれまでだけど、本も読めて芸術に触れることが選択肢にある人間の唯一の救いが死だと思いたくないんですよ。

文章が頭に入ってこないなどで本が読めないことがあっても、ほかに好きなものへ向ける目を持つことで延命し続けて、クソみてぇな人生で幸が薄いなら、自分の望む人形を身請けする夢ぐらい叶えてもいいだろうと思い、結果、人形と暮らして生きています、今のところは。